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2016.03.08

薬物反応で処分のシャラポワ、今後の「ビジネス」への影響は?

マリア・シャラポワ (Jimmie48 Photography / Shutterstock.com)


ただし、この専門家はシャラポワと各社との契約について、即座に解除されることはないだろうとの考えを示した。シャラポワはコートの外でも、素晴らしい業績を上げてきた。2015年の世界で最も稼ぐ女性アスリートのラキングでは、11年連続で1位。男女合わせたスポーツ選手のランキングでも、26位に入っている。

2015年8月のフォーブスの算定によると、年間の総収入は2,970万ドル(約33億5200万円)。このうち2,300万ドルがCMなどへの出演料だった。また、同時期までの獲得賞金は3,680万ドルで、史上2位となっている。

シャラポワは選手としてデビューして以来、広告出演契約やロイヤルティーなどで2億ドル以上を稼いでいる。17歳だった2004年にウィンブルドン選手権で優勝を果たすと、広告出演契約の件数は一気に急増。10代でランキングが200位代だったころからスポンサーとなってきたナイキ広告への出演料も、倍に跳ね上がった。

当初はナイキとプリンスの2社だけだった広告契約は、キャノンやモトローラ、コルゲート・パーモリーブ、ランドローバー、ペプシコ、ソニー、エビアン、ポルシェなど多数に増えている。

ナイキの子会社だったコールハーンから発売したバレエシューズは大ヒット商品。ナイキは2010年にシャラポワとの契約期間を延長し、契約料金は8年間で7,000万ドルともいわれている。

シャラポワはそのほか、2012年にグミ菓子「シュガポワ(Suparpova)」を発売。今年はチョコレート菓子の発売も予定しており、いずれはライフスタイル・ブランドに発展させたいと抱負を語っていた。

編集 = 木内涼子

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