発表によれば、イギリスのロックバンドがキューバで野外コンサートを開催するのは史上初めてとのこと。彼らは現在、南米ツアー「America Latina Ole tour」の最中で、キューバでのコンサートはそのツアーの最後に行われる。ストーンズは既に、ブラジル、メキシコ、ペルー、アルゼンチン、その他南米諸国で超満員のファンを前にパフォーマンスを行った。
このコンサートを開催するにあたり、ストーンズは「長いキャリアの中で数々の特別な場所でパフォーマンスをしてきたが、このハバナでのコンサートは我々にとっても、キューバの方々にとっても、画期的な出来事となるだろう」とコメントした。
キューバのミュージシャンらに楽器を寄贈
また、ストーンズは楽器メーカーの協力を得て、キューバのミュージシャンらに楽器を寄付する活動も行っている。協賛するメーカーはギターメーカーのギブソン、ドラムスティックのヴィックファース(Vic Firth)、管弦楽器のアールエスバークレー(RS Berkeley)、ドラムとパーカッションのパール楽器製造、シンバルのジルジャン(Zildjian)、ギターとドラムのグレッチ(Gretsch)など。BOSSやLatin GRAMMY Cultural Foundationもこの活動を支援している。
今回、キューバでのコンサートには参加できないというファンでも、いずれこのコンサートを楽しむチャンスはありそうだ。コンサートの様子はすべて撮影され、その後DVDや劇場で公開されるという。
キューバがアメリカとの国交を回復し、キューバと欧米との関係改善に期待が高まる中、ストーンズは同国でコンサートを開催する最初のバンドのひとつとなる。エレクトロニック・ミュージックのパイオニア、メジャー・レイザーも3月6日、キューバでのパフォーマンスを予定している。
フォーブス発表の「2015年世界で最も稼いだセレブ100」リストでローリング・ストーンズは26位にランクインし、昨年、5,700万ドル(約65億円)以上を稼ぎ出した。キューバでの初公演が収入アップにつながるかどうかは不透明だが、大きな功績になることは間違いない。