ビジネス

2016.03.09 16:01

頼れる「社外オフィス」を持つメリットとは?


部下や取引先と離れた静かな環境で、自分の仕事に集中する時間と空間を確保する

企業で責任ある立場を任された人間にとって、オフィスは自分のための仕事をする空間ではなくなる。スタッフや若手社員からの報告や相談に追われ、取引先からの電話が鳴りまくる。

積水化学工業で営業の最前線で働く坂東明彦もそんな悩みを抱えていた。これでは中長期的な戦略を考えたり、プレゼンの資料をじっくり読む時間が取れない。

「外部の勉強会の人に紹介されて、ここを知りました。場所も雰囲気も良く、雑音をシャットアウトできる部屋やカフェや図書館もある。終業後に来て夜10時くらいまで利用しています」

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坂東明彦(積水化学工業)。休日にパソコンとノートを持参して終日利用することもあるという。
落ち着いて読書をしたり、勉強会のミーティングに利用したりと、さまざまな用途に利用している。

集中できる仕事ができる時間と空間を確保したことで、これまで営業先への移動の合間に使用していたパソコンを持ち歩くのをやめた。

「今はその業務をここでやっている。周りの人にも刺激され集中して仕事ができるこの場所はありがたい」

ここは坂東にとって“オアシス”だ。

吉澤健太、佐藤哲郎、矢木隆一 =写真 吉田彩乃、鈴木裕也=文

この記事は 「Forbes JAPAN No.20 2016年3月号(2016/01/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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