各地に分散していたグループ17社を仙川キユーポートに集めたキユーピーは「社是である『楽業偕悦』に立ち返り、キユーピーらしいユニークさを働き方やオフィスづくりで生かしたい」と宣言している。
両社ともに力を入れたのが社員食堂やミーティングルーム。業務を行うオフィスフロアは仕切りがなく、社内のどこででも仕事ができる環境をつくり、社員同士のコミュニケーションや働き甲斐に重点を置いた。
果たして働き方は変わったか?
キユーピーでは打ち合わせスペースが増えたことで会議数や会議時間が大幅に減り、会議資料の紙を65%減らしたという。楽天でも誘い合ってカフェテリアに行く機会が増え、国籍を超えて社員同士の輪が広がっているという。
オフィスのデザインが働き方に革新を起こすとしたら、日本のオフィスは大きく変わっていくかもしれない。
三木谷社長のアイデアで実現した楽天クリムゾンハウスの内階段。異なるフロア間の行き来を容易にした。全社的に楽天カラーの赤を使用。