おしゃれに敏感な人たちは、眼鏡・サングラスの世界最大手、レイバンやオークリーについてよく知っているかもしれない。だが、これらのブランドを傘下に持つ企業の創業者、総資産額187億ドル(約2.1兆円)のレオナルド・デル・ベッキオの生い立ちを知る人は少ないだろう。
ミラノの貧しい家庭に生まれたデル・ベッキオは、父親が死去した7歳のときに孤児院に送られた。母親は、一人で5人の子供を育てることができなかったのだ。10代の頃に車や眼鏡の部品を製造する工場で働き始めた同氏は、数年後には自らの事業を立ち上げた。
そのほかにも、有名人とはいえない富豪がもう一人いる。映画『フォレスト・ガンプ』をテーマにしたレストラン、「ババ・ガンプ・シュリンプ」や「レインフォレスト・カフェ」、「モートンズ・ステーキハウス」を経営するランドリーズ(Landry’s Inc.)のティルマン・ファティータだ。だが、父親の経営していたレストランで放課後に手伝いをしていたことが起業のきっかけになったというファティータは、CNBCのリアリティー番組「ビリオンダラー・バイヤー」への出演が決まっている。遠くない将来には、知らない人がいない富豪の一人になるだろう。
番組は毎回、テキサス州出身のファティータが全米各地を回り、さまざまな分野の小規模企業の経営者と会って各社の製品を評価。ランドリーズが経営するホテルやレストランで使用するために発注するかどうか決めるまでを追う内容だ。