高額収入とオスカー、両方得るのは至難の業? ランキングに見るスターの現実

俳優のロバート・ダウニーJr. Photo by Alberto Rodriguez/BET/Getty Images for BET


2015年収入上位トップ10の映画俳優と、オスカー賞ノミネートの有無、受賞歴は以下のとおり。

1位 ロバート・ダウニー Jr.
8,000万ドル(約91億円)、ノミネート2回、受賞回数ゼロ

1992年公開の『チャーリー』でアカデミー主演男優賞、2008年公開の『トロピック・サンダー/史上最低の作戦(Tropic Thunder)』で助演男優賞にノミネートされたが、受賞には至っていない。

2位 ジェニファー・ローレンス
5,200万ドル、ノミネート2回、受賞1回

高額報酬の俳優のなかでただ一人、2012年公開の『世界にひとつのプレイブック』で主演女優賞を受賞。

3位 ジャッキー・チェン
5,000万ドル、ノミネート回数ゼロ

中国の大スターは、『ドラゴン・ブレイド(原題:天将雄師/Dragon Blade)』などで大成功を収めたかもしれない。だが、いまだ受賞経験はない。

4位 ヴィン・ディーゼル
4,700万ドル、ノミネート回数ゼロ

『ワイルド・スピード』シリーズでの主演により、ヴィン・ディーゼルは数十億ドルを稼げる俳優であることをハリウッドに証明した。しかし、まだ受賞はしていない。

5位 ブラッドリー・クーパー
4,100万ドル、ノミネート4回、受賞回数ゼロ

『世界にひとつのプレイブック』、『アメリカン・ハッスル』、『アメリカン・スナイパー』でノミネートされたブラッドリー・クーパーが、俳優またはプロデューサーとして受賞するのは時間の問題とみられている。

6位 アダム・サンドラー
4,100万ドル、ノミネート4回、受賞回数ゼロ

米ストリーミング動画サービスのネットフリックス(Netflix)と複数の映画制作・主演契約を結んでいるアダム・サンドラーは、オスカーよりも「最低」の映画に贈られる「ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)」を獲得する可能性が高いとされる。だが、収入では上位をキープしている。

7位 トム・クルーズ
4,000万ドル、ノミネート3回、受賞回数ゼロ

2000年に『マグノリア』で助演男優賞にノミネートされたが、受賞を逃した。その後、『ミッション・インポッシブル』は人気シリーズとなっているが、今のところ同作で受賞できる可能性はなさそうだ。

8位 スカーレット・ヨハンソン
3,550万ドル、ノミネートなし

スカーレット・ヨハンソンが今後受賞できるかどうかは、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』、『her/世界でひとつの彼女』などの映画とマーベル作品とのバランスを取れるかどうかにかかっている。

9位 アミターブ・バッチャン
3,350万ドル、ノミネートなし

インドでは人気の俳優だが、それが米国での受賞につながる訳ではない。米映画界がボリウッド映画を高く評価することはほとんどなく、外国語映画賞もノミネートにとどまっている。

10位 サルマン・カーン
3,350万ドル、ノミネートなし

インドでは熱烈なファンが多いことで知られるサルマン・カーン。だが、そのファンたちも、アカデミー賞の選考委員の心を揺さぶることはできないようだ。

編集 = 木内涼子

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事