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2016.02.29 16:01

アフルエンザ(豊かさ病):ベビーブーマー世代がミレニアル世代から学ぶこと

wavebreakmedia / shutterstock


ミレニアル世代とベビーブーマー世代との違い
ミレニアル世代は人生や仕事に意味を求める。奥まった役員室は彼らのモチベーションをかきたてない。それどころか、隔離された環境だとして嫌うことすらある。フェイスブックやツイッターの世代が求めるのはコミュニティなのだ。郊外の豪邸に住むくらいなら、ヒップな都会にアパートを借りる。教育水準は高く、何でも自分でやりたがる。投資もしかり、物事の仕組みを解明することもしかりだ。
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ベビーブーマー世代は、後を継いだミレニアル世代を誇りに思うべきだ

オッペンハイマー財団とキャンプデン・リサーチ(Campden Research)はつい最近、“Proving Worth: The Values of Affluent Millennials in North America”(真価の証明:北米の富裕層ミレニアルの価値観)と題した研究結果を発表した。総資産が3,500万ドル超の家庭出身という、スーパー富裕層ミレニアル世代についての研究である。

この研究結果は非常に興味深いものだ。このような恵まれた世代には、完璧なパーティーを探し求めて世界中をジェットで飛び回っているというイメージがあるかもしれないが、研究結果はそれとは反対のものとなった。
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報告書によるとミレニアル世代が実際に求めているものは「目的のある人生である。ミレニアルは、自分が興味を持ち、自分の価値観を表現できる理念や活動に強く関与したいと考えている・・・ミレニアルは善行をなしたいのだ・・・彼らは”気持ちがいい”か否かには関心がない。

彼らが関心を示すのは、基本的人権であり、教育、水資源、環境、性差別解消、そして資金のことである」。この研究ではさらに、この世代は我々ベビーブーマー世代よりも保守的で、儲け話からは距離を置き、資産の保全に力を注いでいるとしている。

オッペンハイマー財団ではこの研究について、「ミレニアル世代の投資に対する姿勢は、アメリカ経済を大きく揺らした2つの”100年に1度の危機”によって形作られた。最初は、2000年のテクノロジー株バブルの崩壊、そして2007~2008年の世界金融危機である。この経験で、ミレニアル世代は親世代のベビーブーマーに比べてもかなり保守的になり、大恐慌時代の子どもたちに似たようなリスクへの態度が広がっている」と語っている。

ミレニアル世代が職場に、投資戦略に、そして人生に持ち込む価値観は驚くべきものだ。いまやベビーブーマー世代こそ、子どもから学ぶ時なのだ。そうすれば、我々の環境は、そして世界は、みんなにとってもっと暮らしやすい場所になるかもしれない。

編集 = 谷本有香

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