記者たちの「容疑者が危険人物であることを把握していなかったのか」との質問に、ウーバーのチーフ・セキュリティ・オフィサー、ジョー・サリバンは22日、次のように述べた。
「弊社の身元調査は、犯罪記録に残っていない“犯罪の可能性”までは洗い出せない。このような事件を事前に予測できるような身元調査の方法はなく、運転手の審査方法を変えるつもりはない」
ウーバーによるとダルトンは今年1月25日に身元調査をバスしてドライバー業務を始めた。これまで100回以上客を乗せ、一般的に見て評価の高いドライバーだった。彼の乗客からの評価は5点満点中の4.73だった。
ウーバーの担当者は、事件の詳細と発生当時のウーバーの対応に関しては言及を避け、捜査機関の調査に委ねるとした。インドではウーバーのアプリに“パニックボタン”機能が導入されたが、サリバンは「米国には緊急電話番号911がある」として、同様の措置は取らないとの考えを示した。