2016年フォーブス・トラベルガイド格付け発表、東京に新たな「5つ星」が誕生

マンダリン オリエンタル 東京, デラックス プレミア ルーム (photo: Mandarin Oriental Hotel Group)

フォーブス・トラベルガイドはこのほど、58回目となる2016年度の格付けを発表した。東京では昨年も5つ星を獲得した「マンダリン オリエンタル 東京」に加え、「パレスホテル東京」と「ザ・ペニンシュラ東京」が新たに最高ランクの評価を受けた。

3軒のホテルは、いずれも丸の内周辺に位置している。スタイリッシュでモダンな「ザ・ペニンシュラ東京」は、スパ部門でも5つ星を獲得。東京にあるスパでこの評価を得たのは、ほか1店舗にとどまっている。

「パレスホテル東京」が5つ星の評価を受けたことは、日本にとっても大きなことだ。同ホテルの取締役総支配人である渡部勝は、「日本のホテルブランドとして初めて5つ星を獲得できたことは、当ホテルにとって特に重要な意味を持つ」と話す。開業当初から同ホテルは、設備とサービスにおけるあらゆる面で、「最上質の日本」を届けることを目指してきたからだ。

渡部はさらに、「日本独自のブランドとして、ラグジュアリーホテルの国際水準を間違いなく満たしたブランドとして認められたことは、我々にとって非常に大きな業績だ」「身が引き締まる思いであると同時に、大きな満足感を得ている」と語った。

2012年5月にグランドオープンして以来、ホテルの水準を高めようとたゆまぬ努力を続けてきた同ホテルは、国内外の利用客のニーズにより適切に対応するため、「特にフォーブス・トラベルガイドが設ける厳格な評価基準を一つひとつ綿密に調査し、基準との差がどこにあるかを明確にすることで、サービスの水準の向上を図ってきた」。外国からのゲストとのコミュニケーション能力を高めるため、従業員らの語学教育にも多大な努力と長い時間を費やしてきたという。

「パレスホテル東京」の5つ星獲得は、日本独自のおもてなしが評価されたということにもなる。渡部によれば、旅館であれ都市型のホテルであれ、日本での経験を最も独特のものにしているのは、日本の「おもてなし」だ。日本独自のもてなしの心は、世界でも広く知られるようになった。これについて同氏は、「言葉で説明するのは難しいが、容易に感じ取ることができるものだ」と説明した。
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編集 = 木内涼子

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