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フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグ photo by Ramin Talaie / gettyimages

フェイスブックはメッセンジャーアプリ内での広告配信を開始する。今年度前半の立ち上げに向けて準備中であると、テッククランチが伝えている。テッククランチが記事中に引用したのは、フェイスブックが広告主向けに作成したドキュメントだ。入手元は明かされていないが、信頼できる筋からのものだという。

記事によると、メッセンジャーアプリ内の広告はユーザーが企業アカウントと会話を交わす中で表示される。フェイスブックはまた、メッセージ用のURLショートリンク(fb.com/msg/)を作成し、ユーザーらが即座に企業との会話を始められるようにするという。フェイスブックの広報担当者はこの記事に対し、コメントを寄せていない。

フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグは昨年10月のアド・ウィークで、同社がメッセンジャー広告をテスト中であると述べていた。これが広範囲に実行されるならば、この広告は同社がメッセンジャーからダイレクトに収益をあげる、最初の試みになる。

メッセンジャーには現在、8億人以上の月間アクティブユーザーが存在する。フェイスブックは広告の取り組みを進めていく中で、広告がユーザーの邪魔にならないよう、慎重に事を進める必要がある。テッククランチが入手したドキュメントには「広告はユーザーと企業アカントとの会話に、関連する形での表示に限定される」と明示されている。記事ではまた、ユーザーからのメッセージに頻繁に返信したほうが、メッセンジャー上の企業アカウントはユーザーに発見されやすくなることも指摘されている。

フェイスブックは2011年に、ユーザーが企業ページへメッセージを送れる機能を実装。同社は2014年に元ペイパル社長のデビッド・マーカスを引き抜き、メッセージ部門のトップに起用した。それ以来同社はチャットを通じ、ユーザーが企業と交流できる機能の改善を図ってきた。

フェイスブックは約1年前に「ビジネス・オン・メッセンジャー」を宣言。企業アカウントがメッセンジャーを通じ、細かなユーザーサポートを実現できることを目指してきた。メッセンジャーを通じて商品を注文し、その後、商品の色を変更したり、配送状況を確認できるような機能の追加を進めてきた。

それ以降、ビジネスページには目立つ形でメッセージボタンが表示され、ユーザーのフィードに広告が表示可能になった。また、ベイエリアの企業限定で試験運用中のパーソナルアシスタント機能「M」では、メッセンジャーアプリ内からのレストランの予約や、チャットを通じた注文が可能になっている。昨年12月にはウーバーと連携を開始し、フェイスブックから離れずに配車を注文することも可能になった。

今回のメッセンジャー広告が実装されれば、フェイスブックには新たな巨大な収益源が生まれることになる。直近の四半期決算でフェイスブックは58億4,000万ドルの売上を計上。前年度比で52%の増加を記録した。収益の伸びの多くはモバイル広告の売上増からもたらされた。モバイルからの売上は直近の四半期において同社の売上の約80%に及んでいる。フェイスブックは現在、15億9,000万人の月間アクティブユーザーを誇っている。

編集=上田裕資

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