同社の広報担当者がフォーブスに対して明らかにしたところによると、国内の大半の店舗で、ホットドッグをレギュラーメニューとして販売する。ソーセージは100%ビーフで、通常のバーガー類と同様、店内でグリルして提供する。ホットドッグは「クラシック」と「チリチーズ」の2種類とし、価格はそれぞれ$1.99(約230円)と$2.29(約260円)。
米国では、ホットドッグ販売は巨大なビジネスになり得る。だが、既存のファストフード・ブランドで人気メニューにすることは難しい。全米ホットドッグ・ソーセージ協議会によると、米国人は店舗で年間90億個のホットドッグを購入すると推計される。さらに、カーニバルやスポーツイベントの会場ではこれとは別に、110億個余りが販売されている。この巨大市場でわずかなシェアでも獲得することができれば、大幅な売上げ増が期待できるはずだ。
新商品のホットドッグはバーガーキングにとって、最大のライバルであるマクドナルドとの差別化にも一役買うと見込まれている。マクドナルドの共同創業者であるレイ・クロックが、ホットドッグの販売を固く禁じていたことは広く知られている。クロックは自叙伝の中で、「ソーセージの皮の中に何が入っているのかを知る手立てはなく、我が社の品質基準では、そうした商品はとうてい受け入れられない。ホットドッグをメニューに加えないことには、明確な理由がある」とつづっている。
1984年にクロックが死去した後、マクドナルドは1990年代から2000年初頭にかけて、各地で「マックホットドッグ」を発売した。しかし、クロックの考えは正しかったとみられ、同社のホットドッグが消費者の人気を得ることはなかった。
一方、バーガーキングは今回のホットドッグの発売について、楽観的な見通しを示している。広報担当者によれば、発売前の調査でも、試食した人たちの反応は極めて良好だったという。