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Winai Tepsuttinun / Shutterstock

大量消費社会への様変わりを遂げつつあるインドで、廃棄された電子機器で巨大なマーケットを生み出した起業家たちがいる。彼らのビジネスはまず、地元の廃品回収事業者と闘うことから始まった。

現時点で世界第3位に位置付けるインドの携帯電話市場は、2017年には同2位に順位を上げる見込みだ。インド電気通信規制庁は昨年12月、同国の携帯端末の利用者は10億人を突破したと発表した。

「電子機器は僕らの生活に溢れていて、最近ではみんな、何もかもすぐに捨ててしまう」と話すのは、カルマ・リサイクリングの共同創業者であるアクシャット・ジヤだ。「携帯電話は5~6年は使えるはずなのに、毎年のように機種を変えている。ステイタス・シンボルだからね」という。

さらに大きな問題は、廃棄された電子機器の処理だ。地元の回収業者はスラム街の空き地で廃棄物を燃やし、有害物質を大気中に排出している。その結果、近隣の住民や環境に深刻な被害がもたらされているのだ。

ジヤは2013年、ノースウェスタン大学在学中に知り合ったアーミール・ジャリワラと共に、再利用と持続可能なビジネスという2つのコンセプトに基づく企業を創設。電子機器廃棄物の再利用事業に参入した。個人や小売店が中古の携帯電話の引き取り先を探すことができるポータルサイトを開設し、処分する側がキャッシュバックを受けられるようにした。引き取った端末はカルマ・リサイクリングがニューデリーに設置した施設へ送り、データの完全な除去や修理などを行い、保証を付けた上で、中古市場に送り出す。

同社の目標は、安価な製品を提供し、誰もが携帯電話を持てるようにすることだ。ジヤは、「中古のスマートフォンはすでに1億台以上ある。そして、向こう数年間に少なくとも5億台の需要が見込まれている。気が遠くなるような数だよ」と語る。

会計事務所大手デロイトは、中古スマートフォン市場は2016年、170億ドル(約2兆円)規模にまで膨らむと試算している。

編集 = 木内涼子

 

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