日産とルノーはどちらもカルロス・ゴーンがCEOを務めている。また、ルノー・日産連合が主要株主となっているロシアのアフトワズ(Avtovaz)の会長もゴーンだ。ルノー・日産連合は製造プラットフォームやノウハウ、幹部、工場、技術、購買など全てを共有する。
OICA(国際自動車工業連合会)が公表する世界の自動車メーカーランキングに同連合が上位に来ることはないが、それはゴーンの意向でもある。
2015年は自動車メーカートップ3が販売台数を減らす中、ルノー・日産連合は前年比0.7%増の852万8,887台を販売した。日産は中国で、日本メーカーとしてトップシェアを持っているが、中国経済の減速にも動じる気配は無い。
ゴーンが築いた連合は、ナンバーワンの座に固執して失敗したVWとは真逆の道を行く。ルノー・日産連合で広報を担当するラケル・コンラート(Rachel Konrad)は次のように述べた。
「我々のゴールは品質や顧客満足度を犠牲にした規模の拡大ではない。デザイナーやエンジニアが素晴らしい車を作ることを第一に考えている」