このアプリは、昨年セレブファンの間で大ブレークした『キム・カーダシアン・ハリウッド』の制作会社グルー・モバイル(Glu Mobile)が制作し、今年後半にリリース予定。同社はテイラーのライバルのケイティー・ペリーを起用したゲームも制作しており、次はテイラーに狙いを定めたというわけだ。
どんなゲームになるのか詳細は不明だが、グルー社はこれまでセレブたちをゲーム内でアニメキャラクター化し、彼女たちが靴や洋服を買うお金を稼ぐため、ツアーに出るゲームを開発した。ユーザーには手っ取り早くキャッシュを稼ぐための課金システムも用意され、それが同社に莫大な利益をもたらしている。
キム・カーダシアンのゲームはリリース直後にアプリストアで1位を獲得。1ヶ月で2億ドル(約231億円)を売り上げたと言われる。売上の45%がカーダシアンの取り分だと伝えられており、彼女が1億ドル近くを手にしたのは間違い無い。テイラーのバージョンに関しても、難なく大金が稼げると見られている。
しかし、テイラーの参入は少々タイミングが遅かった感もある。昨年ヒットしたキム・カーダシアンのゲームアプリは既に人気が低落気味で、ケイティー・ペリーのゲームも同様だ。セレブのアプリブームは既にピークを過ぎたのかもしれない。その流れを意識したのか、キム・カーダシアンの場合は最近、ゲームではなく「キムの絵文字セット」というアプリを販売中だ。
とは言うものの、今や破竹の勢いのテイラーならば心配は無いだろう。たとえアプリの売上がキム・カーダシアンのレベルに達しなかったとしても、数千万ドル単位のお金がテイラーの懐に転がりこむことは容易に想像がつく。
また、キム・カーダシアンの場合、ファン層は主に欧米に限定されるが、テイラーのファンは世界に広がっている。多言語に対応し、グローバル展開を図ればテイラーのアプリの売上はカーダシアンを大きく上回り、1億ドル(約116億円)以上をテイラーにもたらすことも考えられそうだ。