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2016.02.08 21:01

それでも有望な中国テクノロジー3銘柄

アリババ社CEO ジャック・マー氏 / gettyimages

アリババ社CEO ジャック・マー氏 / gettyimages

中国株について、言いたいことがあるなら言えばいい。だが、それでもMSCI新興市場指数や中国企業の平均株価を上回るパフォーマンスが期待される優良企業はいくつもある。ITGインベストメント・リサーチによれば、今年上半期の中国株の低迷が予想されるなか、むしろ買い時と考えられる銘柄もある。そのうち3社を以下に紹介する。
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アリババ

ITGのテクノロジー株アナリストは、アリババはインターネット小売業の成長に伴い、小売業銘柄の平均をしのぐ20%以上の成長を続けるものと見込んでいる。

ITGの推計によると、アリババの2015年第3四半期の流通総額は11億元(約196億円)で、前年同期比29.5%増、前期比42.9%増となった。Tmall(天猫)のアパレル商品販売の好調を受けて、当初予測の10億元から上方修正された格好だ。

総売上高は331億元、中国国内での売上高は前年比28.1%増の283億元に達したとみられる。
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ネットイーズ

好調なモバイル・ゲーム事業と電子商取引への参入により、ネットイーズの売上成長率は中国のインターネット企業の中でも最高水準に達した可能性がある。両事業とも加速度的に売り上げを伸ばしており、今後の顧客層拡大への寄与に期待がかかる。

2015年第4四半期の売上高予想は、当初の73億元(1,301億円)から73億9,000万元に引き上げられた。売上高成長率は、前年同期比113.6%増、前期比10.9%増に達したとみられている。第3四半期は前年同期比114.1%の伸びを記録していた。


テンセント・ホールディングス

テンセントは中国株の中でも値がさ銘柄のひとつだ。短期の見通しは好調で、モバイルゲームと広告売上が第4四半期の成長を後押しした。ITGのアナリストによれば、同社版WhatsAppともいえる「WeChat」の人気のおかげで、モバイルデバイスにおいて同社が持つ強みは「他の追随を許していない」という。

第4四半期の売上高は281億7,000万元(約5,199億円)で、当初予測の277億4,000万元を上回ったとみられる。また、成長率は前期比で6%、前年同期比で34.3%に達したと見込まれる。

同社はアリババのようにオンラインの動画ストリーミングや金融サービスは提供していない。だが、最近になってこの2分野への集中的な投資を始めている。事業コストの増加は避けられず、利ざやの拡大ペースは鈍くなるだろう。しかし、投資家の間での人気が衰えることはなさそうだ。

編集 = 木内涼子

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