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シャオミ創業者兼会長兼CEOの雷軍 (ChinaFotoPress / Getty Images)

中国のスマートフォンメーカー、シャオミ(小米)とメイズ(魅族)は、サードパーティの販売店と手を組み、今年後半にも米国市場への正式参入を果たすかもしれない。

中国のスーパースターであるシャオミと台頭著しいメイズは、この2年ほど米国展開を探っていたが、ようやく米国のキャリアと連携して市場参入の準備を整えたようだ。2社がT-Mobile回線を利用するMVNO(仮想移動体通信事業者)のUS Mobileと手を組んで、スマートフォンを販売するとのニュースが盛んに報じられている。

シャオミとメイズは、米国でスマートフォンを売る計画はないとコメントを出し、報道を否定した。一連の動きからは、正式な発表をするには至っていないとしても、両社が米国或いは他の欧米市場でのスマートフォン販売を視野に、少なくとも1社以上と協議中であることがうかがえる。

シャオミとメイズは米国のような手ごわいマーケットへの進出に、細心さをもってあたっているのだろう。中国メーカーの中で最も知られたZTEもかつて、米国進出にあたり大手キャリアに販売を託した。

しかし、大手キャリアとの協業は、ZTEにとってブランド構築の面でも利益の面でもメリットが大きいとは言えないものだった。大手キャリアはスマートフォンに自社ブランドを大きく表示し、メーカーの名前はできるだけ小さくプリントする。さらに大手キャリアはスマホを大口で購入するため、値引きを強いられ利幅は小さくなる。

US Mobileは自社サイトにシャオミとメイズを特集した広告を掲載し、それが提携説に火をつけた。広告は報道後に消えたが、US Mobileは中国ブランド2社の製品の認可を側面支援する目的だったと強調する。

以前から米国進出の噂があったシャオミの海外事業は、元グーグル幹部のヒューゴ・バラが担当する。彼の就任後、シャオミはインドやブラジルなど途上国を中心に、海外展開を本格化させた。同社は昨年、米国をターゲットにしたオンラインストアを開設し、スマートフォンのアクセサリの販売を始めた。だが、米国市場への正式参入にあたっては、特許権の訴訟対策が万全でないことを懸念していると伝えられる。

シャオミと似た成長軌道をたどっているメイズは、中国では高品質、低価格のブランドとして知られている。同社は昨年、アリババから6億ドル(約708億円)の出資を受け、大きく注目された。スマートフォンの海外販売には2014年に乗り出し、フランスやイタリアにも進出しているが、欧米市場での実績は少ない。

US Mobileは、シャオミとメイズの製品が米国で認可を受け、サプライヤーによる調達が確保されるなど条件が整えば、キャリア販売のオファーを続けるとしている。その報道からは、US Mobileのサプライヤーであるブライトスターが、すでに両社の製品のグローバル展開に向けて話をつけているようにも読み取れる。

シャオミとメイズが今気にしているのは、特許訴訟への対応なのかもしれない。両社がその問題への体制を整えたなら、今年後半には米国市場への正式参入が実現するかもしれない。

編集=上田裕資

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