「フォーブス アジア」は毎年、「ベスト・アンダー・ア・ビリオン」と称し、アジア太平洋地域を代表する、売上高10億ドル未満の上場企業の中から、過去3年間にわたり堅実な収益性、成長性を維持している優良企業200社を選んでいる。
2015年は、1万7,000社の中から日本企業8社を含む200社を選出した。11月2日には、マレーシア・クアラルンプールで200社の社長を招き「フォーラム・アンド・アワーズディナー」を開催。当日は、マレーシアのワヒド・オマール首相府大臣が講演を行うなど、230名のゲストが訪れた。
「ベスト・アンダー・ア・ビリオン」15年版の200社のうち、(1)国別内訳、(2)時価総額上位10社、(3)日本企業—の3つの分野にわけて紹介する。
はじめに、国別内訳を見てみると、中国84社(14年度・85社)、台湾36社(同31社)、韓国17社(同12社)、インド11社(同8社)、マレーシア11社(同14社)、オーストラリア9社(同14社)、日本8社(同15社)、シンガポール6社(3社)、タイ6社(9社)、インドネシア3社(8社)、フィリピン3社、ベトナム3社、パキスタン2社、スリランカ1社となっている。多くが中国に集中し、日本は上位7番目となった。
次に、時価総額上位10社を見てみると、全て中国企業が占めた。1位は、製薬会社の上海莱士血液製品(SHANGHAI RAAS BLOOD PRODUCTS)の142億2,300万ドル。2位はロボットメーカーの瀋陽新松機器人自動化(SIASUN ROBOT&AUTOMATION)の133億0,600万ドル。3位はコンピュータソフトウェアの万達信息(WONDERS INFORMATION)の118億0,600万ドル。4位は人工知能(AI)ベンチャー・アイフライテック(IFLYTEK)の108億0,300万ドル。5位は、ホテルやレストラン向け情報システムに強く、アリババが出資している北京中長石基信息技術(BEIJING SHIJI INFORMATION TECHNOLOGY)の107億6,300万円となっている。