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2016.02.04

RIAA ストリーミング再生回数を楽曲の売上指標に追加

Jean-Marc Giboux / gettyimages

全米レコード協会(RIAA)は、ゴールド、プラチナディスクの認定で、どのくらいの人に音楽が聴かれたかをより正確に反映するため、オンデマンド再生やストリーミング再生の回数をアルバムの売り上げに換算し、集計に加える方式を導入した。

従来はアルバムの売り上げとダウンロード回数を元に集計し、認定していた。今後、CDの売り上げとダウンロードはこれまで通りカウントし、オンデマンド音楽とビデオストリーミングは再生1500回をアルバム1枚分の売り上げとみなす。

ゴールドのセールスは50万枚、プラチナは100万枚、マルチプラチナは200万枚、そしてダイヤモンドは1000万枚以上という、これまでの認定基準そのものに変更はない。

集計方法の変更によって、マイケルジャクソンの『Thriller』(マルチプラチナ)、Alt-J(アルト・ジェイ)の“An Awesome Wave”(ゴールド)、ミランダ・ランバートの“Platinum”(プラチナ)など17アルバムが、新たにゴールド、プラチナ、マルチプラチナディスクに認定される。

また、RIAAは、既にストリーミング再生を集計に入れていたデジタル・シングル・アワードの基準も見直した。従来は再生100回を1ダウンロードとしていたのを、再生150回に改める。

RIAA 会長兼 CEO のキャリー・シャーマンは「音楽のストリーミング回数は急激に増えているが、そのトレンドは我々のアルバムアワードに反映されていなかった。ストリーミングの追加は、ゴールド・プラチナム認定の進化のうえで適切なステップであり、RIAAはアーティストのアルバムの成果をこれまで以上に正しく認定する」とコメントした。

編集=上田裕資

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