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2016.02.04 06:01

投資先はリーダーで選ぶ FBとアマゾンが「買い」な理由

ジェフ・ベゾス アマゾンCEO (Photo by David Ryder/Getty Images)

ジェフ・ベゾス アマゾンCEO (Photo by David Ryder/Getty Images)

先月中に相次いで行われた各社の決算発表は、ある重要なことに改めて目を向けさせてくれた──投資は、偉大なリーダーが率いる偉大な企業に対して行うべきだ。
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これは、フェイスブックとアマゾン、マイクロソフト各社のCEO、マーク・ザッカーバーグとジェフ・ベゾス、サティア・ナデラがいかにそれぞれの経営手腕を振るっているかを考えたときに、思い起こされることだ。

そして同時に、多くの人がアップルを偉大な企業だと考える一方で、その偉大さが、偉大とはいえないリーダーの下で消えつつあることにも気付かされる。

テクノロジー企業の素晴らしいCEOたちは、大規模な新市場を生み出し、占有できる製品に賭け、そして成功を収める。我々は、マイクロソフトとアップルの現在の幹部らとその前任者たちを比較することで、偉大なリーダーとはどのような違いを生み出すものであるかを理解することができる。
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マイクロソフトとアップル

マイクロソフト株はスティーブ・バルマー前CEOの在任時、携帯電話機大手ノキアの携帯電話事業の買収をはじめとする同CEOが行った数々のばかげた行動のおかげで伸び悩んだ。

だが、クラウドサービス事業を担当していたナデラがCEOに就任して以降は、同事業が株価上昇を後押ししている(昨年7月の7,800人の解雇など、コスト削減策の実施も理由だが)。

実際に、同社株は売上高の減少にもかかわらず、5%上昇した。インテリジェント・クラウド事業に対する楽観的な見通しが寄与したもので、米紙ニューヨーク・タイムズによると、クラウドプラットホーム「アズール(Azure)」を含む同事業の2015年10~12月期の売上高は、5%増の63億ドル(約7,610億円)だった。

一方で、アップルのティム・クックCEOは就任からおよそ3年間で、同社の利益を相当に減らしている。

FBとアマゾンは今後も有望

ベゾスとザッカーバーグは、投資家らが彼らに託した巨額の資金に値するCEOだ。

アマゾンの2015年10~12月の売上高は、前年同期比22%増だった。しかし、先ごろ269店舗の閉鎖を発表した米小売大手ウォルマートと似たようなところもある。同期の純利益はアナリスト予想を56セント下回り、1株当たりの利益は1ドルだった。

ただし、それでも同社のクラウドサービス部門のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は、同期の営業利益が186%増の6億8,700万ドル(約827億円)を記録。ベゾスは今後も新サービスへの投資を続け、それらのサービスは同社の新たな成長戦略モデルの構築を支援していくだろう。

一方、ザッカーバーグの業績で最も素晴らしかったと言えるのは、新規株式公開(IPO)での失敗から立ち直り、自社を成長軌道に乗せたことだ。英紙タイムズによれば、同社の広告による売上高に占めるモバイル広告の割合は、2012 年第4四半期には23%だったものの、2015年同期には80%にまで増加しており、これはまさに注目に値する。

ザッカーバーグは、モバイル広告の売り上げから得られるこうした利益をバーチャルリアリティやメッセージング、世界各地にインターネットサービスを提供するためのドローンの設計など、将来的に高い成長が見込める分野への投資に充てている。さらに、ザッカーバーグが変化し続けるテクノロジーと新たに生まれる消費者のニーズから将来の成長の機会を特定し、つかむことができる能力を持っていることは、すでに証明されている。

編集 = 木内涼子

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