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2016.02.02

アデル トランプ候補に「私の歌を使うな」と激怒

Photo by Sascha Steinbach/Getty Images


楽曲を無許可で選挙CMに使用するのは明らかな違法行為だ。しかし、選挙キャンペーンで曲を流すことにはルールが定まっていない。『ローリングストーン』誌によると、スタジアムなどで候補者が曲を流す場合、著作権管理団体のASCAPやBMIに使用料を払えば、実際のところ問題は無いという。

しかし、政治活動で曲を流すことはアーティストのパブリシティ権(好ましいイメージをコントロールする権利)を侵害する可能性がある。

知的財産権に詳しい弁護士、ローレンス・アイザーはローリングストーン誌でこう述べた。「仮にドナルド・トランプが楽曲の使用料を適正に支払ったとしても、ニール・ヤングがパブリシティ権の侵害で彼を訴えることは十分可能だ」

トランプとの騒動発生後、ニール・ヤングは「俺はバーニー・サンダース候補を支持する」と言明した(彼はカナダ人なので米国の選挙権は無いにしても)。

選挙戦の行方がどうなるかは差し置いて、楽曲の使用に関して最も優勢に立っているのは、トランプよりも民主党のバーニー・サンダースだ。サイモン&ガーファンクルは彼らの代表曲『アメリカ』の選挙キャンペーンでの使用を、サンダースに対し全面的に認めている。

編集=上田裕資

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