1. ありのままの感情を受け入れる
平静を装って「あの仕事はもともと興味がなかった」とでも言えば、一時的には気が休まるかもしれない。しかし、長い目でみれば、そんな風に取り繕ったところで自尊心に受けた傷を癒すことはできない。
メンタルの強い人は、恥をかいたり、傷つき落胆したりしたときには、偽ることなく自分の本当の感情を認めることができる。自分に正直になることでこそ、心に受けた傷を健全な形で癒すことができるのだ。
2. 現実を直視して物事を捉える
自分の不運を嘆き、たった一度の挫折によって人生の歯車が狂ったかのように振る舞いたくなることもあるかもしれない。「これで出世への道は完全に閉ざされた」とか「自分は世の中の信用を失った」と考えはじめると、身も蓋もなくなる。
しかし、メンタルの強い人は、他人から同情を買いたいとは思わない。挫折したからといってこの世の終わりではないということを自分にしっかりと言い聞かせて、前向きな一歩を踏み出すべく計画を立てていくのだ。
3. 挑戦した自分を褒めてやる
挫折を知らないという人は、おそらく自分の能力ギリギリまでチャレンジしたことがないのだろう。つまり、挫折を経験するということは、その人が自分を限界まで追い込み、新しい領域へ果敢に挑戦したという証なのだ。
メンタルの強い人は、あえて居心地の良い場所から抜け出そうとすることに大きな意義を感じている。だからこそ、誰かに断られたり突き返されたりするのは、自分が人生を精一杯生きている証拠だと確信を持って進んでいく。
4. 一つの失敗で判断しない
世の中には、不採用の通知を受けるや否や自分は全くの無能だと落胆したり、恋人に振られれば自分に魅力がなかったのだと思い込んでしまう人もいる。しかし、他人の意見で自分のすべてを決めつけてしまうと、八方ふさがりで前に進めなくなるというものだ。
しかし、メンタルの強い人は、他人の意見で自分の価値を測らない。代わりに、挫折を受け入れつつ、自分の普遍的な価値を認め、自分の能力をしっかりと把握していく。
5. 自分をいたわる
落ち込むと、自分を非難したい気持ちに駆られることもある。しかし、自分は負け犬で、将来成功する見込みがないなどと悲観的になっては、それこそ負の連鎖に巻き込まれてしまう。
そんなときこそ、思いやりの心を持って自分に接することが大切だ。メンタルが強い人は、まるで親友であるかのように自分自身に語りかけ、失敗を理由に自分を責めたりしない。心の内に語りかけることによって、より早くかつ効果的に、挫折から立ち直っていく。
6. 挫折から学ぶ
挫折から学ぶことは多い。ただし、それはその経験から学ぼうという気持ちがあればの話だ。自分を責めたり、言い訳を取り繕ったり、他人のせいにしていては成長することはできない。
耐えるだけでなく、そこから教訓を得ようという姿勢で挫折に向き合う。それがメンタルの強い人の対処法だ。常に「この経験から何を学んだのか」と自問自答し、整理していくことで、更なる見識を身につけ、強くなっていくのだ。
7. 自信をもって新たな一歩を踏み出す
挫折はときに、人が一歩踏み出すのを思いとどまらせる要因になり得る。しかし自分には無理だと初めからあきらめてしまうのは、自分で自分の限界を決めてしまっているに等しい。
メンタルの強い人は、辛い挫折のあと、回復するまで焦らなくてよいように十分な時間をかける。そして時機が来たら、新たなチャンスを探し出す。もし再び挫折することがあったとしても、自分はきっとどんな状況にも耐えうる強さを持っていると信じて、新たな一歩を踏み出すのだ。