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robuart / Shutterstock

フェイスブックは、モバイル経由のユーザーの急増に対応し、広告ビジネスを新たな方向にシフトさせる。

フェイスブックは1月26日、オーディエンスネットワークを拡大し、新たにモバイルウェブもサポートすることを明らかにした。オーディエンスネットワークとは、フェイスブック上でユーザーに表示している広告をフェイスブック以外のモバイルアプリや、モバイルウェブ上でも表示できるアドネットワーク。フェイスブックはこの数か月間、パブリッシャー数社と組んでモバイルウェブ向けのオーディエンスネットワークを試験運用してきたが、現在では全てのパブリッシャーに開放している。

今後、パブリッシャーは自社のモバイルサイトを訪れたユーザーに対して、魅力的なネイティブ広告を簡単に提供できるようになるとフェイスブックで広告テクノロジー担当のヴァイスプレジデントを務めるブライアン・ボーランドは話す。
「パブリッシャーには非常に大きなメリットがあり、広告主も費用対効果をより高めることができるだろう」とボーランドは言う。

「広告はこれまでのような“必要悪”ではなくなり、ユーザー体験をより豊かにする。我々は、アプリ運営者が素晴らしいユーザー体験を提供したり、パブリッシャーがモバイルウェブのマネタイズを拡大することに貢献できることをとても嬉しく思う」とボーランドは付け加えた。

フェイスブックの競合となるのは、グーグルのAdMobやツイッターのMoPubなどの広告ネットワークだ。ボーランドによると、フェイスブックの差別化ポイントは、売上やアプリインストール数といった広告主に対するパフォーマンス測定を強化している点だという。調査会社ComScoreによると、モバイルウェブ上でのメディア消費の割合は2013年から2015年にかけて約53%拡大している。さらには、ニュースサイトにおけるモバイルトラフィックのうち、約90%がモバイルウェブ経由での流入だという。今回のフェイスブックの発表の背景には、こうした実態を踏まえたパブリッシャーからの強い要望があったようだ。

「フェイスブックは広告配信のあり方を変革しようとしている」とeMarketerの上級アナリストであるデボラ・ウィリアムソンは話す。「フェイスブックが他の広告ネットワークよりも優れているのは、人々に関する膨大なデータベースを持っており、精度の高いターゲティング広告を提供できる点だ」

一方で、フェイスブックにとって障壁となるのは、パブリッシャーが既に他の広告ネットワークと提携している点だとウィリアムソンは指摘する。

オーディエンスネットワークは2014年10月にリリースされ、2015年度第4四半期にはネットワークを通じた広告の年間売上高が10億ドルに達している。オーディエンスネットワークはデスクトップ向けには提供されておらず、インプレッション全体の80%以上をネイティブ広告が占める。フェイスブックは、広告ネットワークの拡大によってパブリッシャーが簡単にネイティブ広告を作成できるようになるとしている。現在、オーディエンスネットワーク上の広告主の数は約250万社に達している。

編集=上田裕資

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