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Palto / Shutterstock

先ごろ閉幕した世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で発表された「The Future of Jobs」(仕事の将来)によると、テクノロジーは今後5年間のうちに、世界中のビジネスモデルだけでなく、雇用市場にも「崩壊」をもたらすという。新たな環境を生きぬくために必要な知識や技能には、どのような変化が起きるのだろうか。

残酷な現実をお知らせしよう──センサーや作動装置にも対応可能な仕事をしている人は、新たに何かを学び、別のスキルを身につけた方がいい。製造、組み立て、車両の運転、機械的な仕事、建設、そのほか今は想像もつかないような数多くの仕事を、ロボットがより安価で効率よくこなすようになる。さらに重要な点は、ロボットは疲れないし、飽きない。注意散漫にもならないということだ。

例えば、自動運転車は人間の運転手を雇うより車を走行させる際にかかる費用が安くなる。さらに、人間より安全運転だ。人間より反応が早く、360度の視界があり、固形の物体の向こう側にあるものも検知する。疲れることがなく、注意力を失わない。酒も飲まない。運転中に突然キレることもない。

まだ、こうした変化を受け止め切れない人たちもいる。運転手のいない街など想像できないのだ。しかし、自動運転車の運転技術は容易に人間の技術を超えるようになる。いずれ、運転手がいない車道は日常の光景になる。

ロボットに取って代わられる仕事が増えていくとすれば、WEFが指摘するとおり、「第4次産業革命」は今まさに始まろうとしているのかもしれない。それは過去の産業革命と同様に、より多くの職業を生み、生産性を大幅に向上させ、富を創出するのだろうか?あるいは、我々を人間には何一つ有益なことができない世界に向かわせているのだろうか?

一部の専門家らの考えでは、生産性は驚くほど大幅に向上し、多くの職業が消滅し、失業者は増加し続ける。そして、これは欧米だけに起きることではない。例えば中国・東莞市にある精密機器を製造する工場では、すでに総勢650人の従業員のうち、90%がロボットに置き換えられた。これにより生産性は向上し、同じ割合で不良品の発生率が低下した。現在も60人ほどが勤務しているが、仕事はロボットのメンテナンスで、実質的にはロボットの「奴隷」だ。この工場では、より低コストで機械の面倒をみてくれる別の機械を導入すれば、従業員数を20人程度にまで減らす方針だという。

我々はどう生き延びるのか──

テクノロジーの発明を止めることはできない。新たなテクノロジーを採用させまいとする試みは、これまでも必ず失敗に終わってきた。だが、今後もさらに多くの職業がテクノロジーによって奪われていくならば、人間はどうやって生きていけばよいのだろうか?解決策として検討されているのは、大半の人の賃金を同一とし、暮らしていくのに十分なだけのお金を与えることだ。それにより、人々が新たなスキルを学ぶための費用を捻出するという。

経済的な必要性から仕事をしている人と、天職だと思える仕事をしている人に分けた場合、前者の仕事が消滅していく可能性が高いことは明白だ。つまり、働くために生きる (楽しめることを仕事にしている) 人たちの仕事が消えることはなく、生きるために働く(生活するのに必要なお金だけを稼ぐ)人たちの仕事は消えてなくなるということだ。

生きるために何をするか、真剣に考える必要がある。そして仕事を失いたくなければ、今後の社会に必要となるスキルを身につけるため、訓練を受けることだ。この時代において自らに与えられる自由の度合いを高めるための最善の方法は結局のところ、現代に適切な教育を受けることに他ならない。

編集 = 木内涼子

 

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