中東、南米から見た日本の印象は?

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世界が見た日本と、日本人への注文
「Forbes Japan」は2015年10月、各国版「Forbes」の編集長にアンケートを実施した。世界の編集長たちは、日本や日本企業をどのように見ているのか—。中東・南米各国の回答を紹介する。

Q1 今、使っている日本製品やサービス、これから使ってみたい日本製品やサービスは?
Q2 あなたの国でもっとも成功している日本企業は?
Q3 あなたの国でもっとも尊敬されている日本企業は?
Q4 あなたの国に進出してほしい日本企業は?
Q5 あなたの国でもっとも有名な日本人経営者は誰?
Q6 2015年に日本で起きた出来事で、とくに印象に残っていることは何?日本特集をするとしたら、どんなトピックを挙げる?
Q7 「日本と日本人への注文」というコラムを執筆するとしたら何を書く?
Q8 今、アジアの中で最も注目している国はどこ?
Q9 あなたの国の『Forbes』で、日本人に読ませたい記事は?
Q10 2016年の日本に期待すること
Q11 日本で訪れたことのある観光地、行ってみたい観光地はどこ?
Q12 日本の文化、風土のいいところ、悪いところはどこ?
Q13 歴史上の人物も含め、好きな日本人、嫌いな日本人は誰?
※各国版編集長の回答は、各編集長の個人的見解であり、「Forbes」及び各国版の見解を示すものではありません。


SOUTH AMERICA 南米
Forbes Brazil「フォーブス ブラジル」 アルイゾ・ファルコ(編集長)
Q1:液晶テレビ(ソニー)。車(レクサス)が欲しい。
Q2:ホンダ
Q3:トヨタ
Q4:三菱がもっとブラジルに投資することを期待したい。
Q5:盛田昭夫(ソニー)、豊田章男(トヨタ)
Q6:印象に残っているニュースは、2015年5月頃の中川郁子農林水産大臣政務官のスキャンダル。日本特集を組むなら、新世代の起業家たちが根強く残る伝統と次世代的なアプローチとの衝突にどのように立ち向かっているのかに着目したい。
Q7:伝統的なものと、新しいものとの間にある葛藤を取り上げたい。さらには外交(北朝鮮問題)や経済競争(台湾、シンガポール、韓国)に関心がある。
Q8:前向きな意味では韓国、ネガティブな視点からは北朝鮮。
Q9:ブラジル企業のCEOたちが、経済混乱の中で国内においていかに投資し、利益をあげているかを書いた記事。
Q10:低金利、GDPの低上昇が続くと考える。
Q11:東京は訪れたことがある。今後は広島を訪問したい。
Q12:日本の伝統的な価値観が、強みでもあり、最大の弱みでもあると思う。
Q13:黒澤明(映画監督)、三船敏郎(俳優)、坂本龍一(ミュージシャン)、川久保玲(ファッションデザイナー)、山本耀司(ファッションデザイナー)、盛田昭夫(ソニー)が好きだ。昭和天皇には共感できない。

■MIDDLE EAST 中東
Forbes Middle East「フォーブス ミドルイースト」(UAE) ジーナ・ムーカイバー(グループ・エディター)
Q2:トヨタ
Q3:トヨタ、ソニー
Q8:中国
Q9:リトルビッツ(littleBits)というレゴのような電子回路基板を世界的に販売している企業。
Q10:経済環境の改善。
Q11:ぜひ訪れてみたい。
Q12:良い点は食べ物のおいしさと、勤勉な国民。悪い点は、日本の「失われた10年」。
Q13:黒澤明(映画監督)

Forbes Israel「フォーブス イスラエル」ドロー・シェア(編集長)
Q1:時計(カシオ「G-SHOCK」)、「PlayStation」(ソニー)、車(三菱自動車)。パナソニックかソニーの新しくてかっこいいテレビが欲しい。
Q2:マツダ
Q3:イスラエルでは、日本企業のほとんどがかなり尊敬されている。
Q4:ロボット産業
Q6:印象に残ったのは、安保法改正のニュース。日本特集を組むなら、日本と中国の関係性に注目したい。
Q7:私見だが、日本が直面する主な課題は、軍事力、経済力に関して主にアメリカに依存し続けるのか、あるいは東アジアにおける新勢力と新たな同盟を結ぶのかを決断することだ。
Q8:中国、インド、日本と、もちろんイラン。
Q9:『フォーブス イスラエル』は、「世界の富裕なテロリスト集団リスト」を掲載した。また、食品技術に関する大特集や、イスラエルのネゲヴ砂漠の真ん中に位置し、世界的なハイテク産業の中心となりつつある都市ベエルシェバ (Beer Sheva)についての記事をすすめたい。
Q10:日本のGDPの成長と、経済の安定に期待する。
Q11:日本を訪れたことがないが非常に興味がある。東京、京都を訪れ、富士山を見たい。
Q12:良い点としては、技術分野における日本のイノベーション精神や、世界の中でも先駆者的なポジションには、誰もが憧れるだろう。イスラエルでは日本が「とてもかっこいい」という印象がある。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.19 2016年2月号(2015/12/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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