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Mopic / Shutterstock

評価額620億ドル(約7兆3642億円)のウーバーと、450億ドル(約5兆3450億円)のネットフリックスはそれぞれの市場で圧倒的な地位を築いているが、競合相手もグローバルなアライアンスを形成し、束になって応戦し始めた。

ウーバーはこれまで80億ドル(約9502億円)もの資金を調達し、米国のライバルLyftを大きく引き離している。Lyftはウーバーの独走に歯止めをかけるべく昨年12月、中国のディディ・クアイディ(滴滴快的)、インドのOla(オラ)、シンガポールのGrab Taxi(グラブタクシー)との提携を発表した。

4社は単独ではウーバーに太刀打ちできないが、資金調達額の合計は約60億ドル(約7126億円)となり、ウーバーと張り合えるレベルだ。

動画配信のネットフリックスも似たような状況にある。同社は今月初めにロシアやインドなど130カ国・地域以上で同時に事業を開始した。2015年末時点での契約者数は7500万人に迫り、26日に公表した四半期業績は市場予想を上回った。

ネットフリックスは今年、ビデオプログラムに60億ドル(約7126億円)以上、マーケティングに10億ドル(約1187億円)以上、技術開発に8億ドル(約950億円)以上を投資することを計画し、この分野の最大手として優勢を固めつつある。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、ネットフリックスのライバルは、Lyft連合のようなアライアンスだと指摘する。世界各地の有料テレビ局やストリーミング配信企業は、コンテンツのローカル放映権の購入にあたって連携している。例えばオーストラリアの有料テレビ局Foxtelは豪ストリーミング配信のPresto、米有料テレビ局FXと組んで、米ドラマ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』のローカル放映権をネットフリックスから奪取した。

東南アジアのストリーミング配信企業HOOQのトップPeter Bithosは「ネットフリックスに対抗するための地域連合を形成する」と語る。ネットフリックスやウーバーのようなサービスは、スケールメリットを生かして拡大を続け、最後には世界の市場を独占するかもしれない。

しかし、そのビジョンの実現にはまだ多くの課題がある。ウーバーは黒字化が必須であり、ネットフリックスは収益力の向上に加え、米国の大手ケーブルテレビ局HBOやアマゾンとも戦わなければならない。そしてウーバー、ネットフリックスの国際的な包囲網も、手ごわい相手になるかもしれない。

編集=上田裕資

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