ダグ・マクミロンCEOは昨年2月、同社の米国従業員の約40%の最低時給を9ドルに引き上げた際、今回の賃上げについても表明していた。新たに雇用された従業員は、これまで通り9ドルからのスタートになるが、社内の研修プログラムを終了後に10ドルに上げるという。
ウォルマートは今回の賃上げを「民間セクターでは1日の賃上げ額として最高規模のものだ」とコメントした。
賃上げは2月20日から実施され、ウォルマートのフルタイムスタッフの平均時給は13.38ドルに、パートタイムスタッフの平均時給は10.58ドルになるという。
労働者団体「ウォルマートに変革を(Making Change at Walmart)」は今回の措置を「まやかしだ」と批判する。同グループの代表、ジェス・レビンは「従業員にとって意味のある賃上げとは言えない。会社は賃上げを行う一方で、労働時間をカットしている。労働者の本当の姿を知りたいなら、閉鎖される店舗で働いているスタッフを訪ねてみればいい」と切り捨てた。