そこで今回は、2015年に発売されたウイスキー厳選7種をご紹介。新作から限定エディションまで、ウイスキーを愛するファンの期待を決して裏切らない逸品が揃っている。
グレンリベット・ファウンダーズリザーブ(50ドル)
主要コレクションの新作として発売された、年数表記なし(NAS)のウイスキー。NASについて保守派は懐疑的に捉えがちだが、グレンリベット・ファウンダーズリザーブは、完璧なまでのスペイサイド産のシングルモルトだ。貯蔵年数よりも品質の高さを売りにするのがトレンドの今、こだわりのアメリカン・オーク樽で熟成させ、絶妙なバランスを持ち合わせたこの一本はローテーションの軸として常にストックしておくこととおすすめする。
ラフロイグ・カーディス2015(75ドル)
アイラシングルモルトのファンから絶大な人気を誇るラフロイグ。ここで紹介する2015年のカーディス(ゲール語で“友情”の意味)は、蒸留所の200周年を記念して特別に製造されたものだ。ラフロイグの舵取りとして毎年カーディスの限定版を作るジョン・キャンベル氏が、2015年のカーディスについて「200年前のラフロイグのウイスキーを忠実に再現した」と語っていることからも、確かな品質を感じられる逸品だ。
マッカラン・エディション No.1(90ドル)
エディションNo.1は、今後毎年リリースされる予定の限定版の第1号。原木の選定からしたシェリー樽で熟成させるというこだわりぶりながら、小売価格90ドルというのは非常に良心的だともっぱら評判の一本だ。少なくとも2本購入し、1本は自分がいつでも飲めるように、もう1本は数年先の特別な機会までとっておくのもいいだろう。
アベラワー アブーナ(80ドル)
アベラワーアブーナは奥深くさや重さ、フレーバーを好む人向けのウイスキー。アベラワーの創業者ジェームズ・フレミング氏の方法を継承し、現代的なプロセスを一切経ずにつくられているのが特徴だ。フルボディで滑らかな口当たりのウイスキーは、ぜひキャビネットに並べておきたい。
バルヴェニー・タン 1509 Batch 2(360ドル)
前作のBatch 1の発売後、バルヴェニーのモルトマスター、デイビッド・スチュワート氏は蒸留所に保管されていた32の昔の樽を選び、それらを結合。その結果生まれたこの新作は、まさに超大作としか言いようのない仕上がり。微かなスパイスが豊かなアロマと合わさり、この上ない上質なシングルモルトとなっている。
グレンフィディック14年バーボン バレル(60ドル)
グレンフィディックの14年バーボン・バレルは定番コレクションに加わる形でリリースされ、出来も上々だ。ただし残念ながら米国限定発売である。アメリカンオークのバーボン樽で熟成され、口にすると豊かで甘い味わいが幾重にも広がる。
ウィリアム・グラント&サンズ Rare Cask Reserves : Ghosted Reserve 26年(400ドル)
入手困難なので、もし見つけたら迷わず一本手に入れるべき一本。モルトマスターのブライアン・キンスマン氏が蒸留所から厳選した2種類のモルトをオーク樽で熟成させ、豊潤で深い味わいを実現した。世界中でも4,100本しか発売されておらず、うち2,000本が米国内に流通している。希少品のため価格も高騰する可能性が高いので、400ドル以上の準備を忘れずに。