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2016.01.09

給与交渉の際に考えるべき5つのポイント

Olga Mark / shutterstock

100万ドルほしいなら、給与交渉術を学ぶべきだ。
ビジネスインサイダーによると、キャリアを通じて給与交渉を避けた場合、人生のなかで約100万ドル(約1億1900万円)を失っている計算になるという。
原因はただ、「あなたが質問するのを恐れているから」にほかならない。

私がキャリアコーチングを担当しているクライアントも、いつもこの点で苦しんでいる。
概して、求職者は給与を上げるよう要求するのが気まずいため、その話題を避けてしまう傾向がある。
全人口の半分以上は給与提案の交渉に失敗しており、大金を雇用主のポケットに残しているのだ。

さあ、こうした流れを変える時が来た。
下記は、これを知ればしっかりと話さざるを得なくなる、給与交渉に関する5つの事実だ。

1.雇用主はあなたに交渉を期待している

多くの求職者は、提示の報酬はその企業がオファーできる上限だと誤解しているが、多くの場合そうではない。実際、多くの雇用主は給与交渉を採用プロセスにおけるごく自然な一部だと考えており、交渉の範囲内のかなり安い水準を提示している。勝手な思い込みは良くない。給与交渉は断じて行き過ぎた行為ではないのだ。

2.ボスはあなたを尊重する

見返りを要求し、自身の価値を評価することは、あなたがどんな従業員なのかをよく表す行為だ。マネジャーはトップパフォーマーを求めており、本当に思うように意見を述べる従業員を雇うのだ。
このやり取りは、あなたが会社への使節として自身をどのように見せるのかを示す非常に強力な例だ。もし交渉に反対された場合、会社の価値をどのようにクライアントに評価するかについて、あなたが同じようにコメントするのは公平なことだ。

3.あなたが交渉したために雇用主がオファーを撤回することはめったにない

大体の場合、あなたが交渉を試みた際に将来の雇用主が言うであろう最悪の言葉は「ノー」だ、これまでのところ、交渉を選択したためにオファーを失ったクライアントを1人しか知らない(信じてほしい、私は求職者数百人のコーチングをしてきた)。

4.交渉しなければ、給与は低いままだ

ミレニアル世代は統計上、古い世代ほど交渉していない。この結果、ジェネレーションYの給与は低い水準にとどまっている。実際、ベビーブーム世代の48%とジェネレーションXの46%は最初のオファーで交渉しているが、ミレニアル世代で交渉したのは38%にとどまっている。

5.米国企業の昇給率は3〜5%

扉を叩く時に交渉しなければ、時が来るまでの一年間、息を潜めていなければいけないことになる。査定の際には、3〜5%以内の昇給にとどまる可能性が高い。最初の給与交渉はベンチマークとなり、現在、そして未来にわたってあなたの価値を方向付ける。
交渉するという選択は、雇用主からの敬意を意味し、未来のボスによる査定額に影響し、二分化する統計の正しい方向にあなたを位置付けることになる。交渉しないという選択は、長期的に見て大金を失うリスクにつながる。
率直に言うならば、あなただけではなくこの世代全てに言えることだ。
考えてほしい。あきらめるという決断は、他の求職者の給与水準を低くとどめるだけなのだ。
みんなのために交渉してほしい。
キャリアを通じて100万ドルを稼げるかどうかはあなたにかかっている。
頼むだけなのだから。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

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