米国で最注目の「オンデマンド系」企業14社 犬用Airbnbも

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スタートアップの事業領域で、2015年に最もホットだった分野はオンデマンド系サービスだ。シリコンバレーでは、デリバリーをはじめとするオンデマンド・サービスのスタートアップが急増し、ベンチャーキャピタルは何億ドルもの資金をこの分野に注いでいる。

フォーブスの2015年度版「最もホットなスタートアップ企業ランキング」の上位50社中6社はオンデマンド・サービスの企業が占めた。同ランキングは2015年中に新規資金調達を行い、評価額が最も増加した企業を順位付けしている。ここでは50位圏外の企業も含め、成長著しいオンデマンド系スタートアップ企業14社を紹介する。

1位:DoorDash
フードデリバリー/評価額:6億ドル

2位:Postmates
フードデリバリー/評価額:4億5000万ドル

3位:ウーバー
配車アプリ/評価額:646億ドル

4位:WeWork
オフィスシェア/評価額:102億ドル

5位:Rover
犬用エアビーアンドビー/評価額:1億3000万ドル

6位:Handy
家庭クリーニングサービス/評価額:3億6000万ドル

7位:Blue Apron
食材配達サービス/評価額:20億ドル

8位:ezCater
オンライン・ケータリングサービス/評価額:1億ドル

9位:Lyft
配車アプリ/評価額:26億ドル

10位:Munchery
フードデリバリー/評価額:3億ドル

11位:Turo
ピア・ツー・ピアのレンタカーサービス/評価額:3億1100万ドル

12位:FlightCar
ピア・ツー・ピア空港レンタカー/評価額:1億300万ドル

13位:StyleSeat
美容専門家の予約プラットフォーム/評価額:1億1900万ドル

14位:Airbnb
一般家庭やマンションのシェアリングサービス/評価額:255億ドル

1位と2位は、レストランなどのフードデリバリーで競合するDoorDashとPostmatesだ。両社とも高度なアルゴリズムを駆使し、ドライバーが1時間で複数の配達を完了できるようにしている。顧客とレストランの双方から高額の手数料を徴収しているが、1件の配達でどれだけ利益が出ているのかは不明だ。2015年に調達した資金は、両社を合わせると1億ドルに達し、いずれも前回ラウンドから1年以内に再調達を実施している。

他のフードデリバリー企業では、家庭向けに食材やレシピを届けるBlue Apronが7位、前もって調理された食品を配達するMuncheryが10位にランクインしている。また、ケータリングサービスのプラットフォームを運営するezCaterは評価額が1億ドルに達し、新たにランキング入りを果たした。

また、最もユニークなオンデマンド系サービスと言えるのが「犬用エアビーアンドビー」のRover。同社は愛犬家らが安心して犬を預けられるコミュニティとして急成長し、その評価額は1億3000万ドルに達している。

フォーブスの2015年度版「最もホットなスタートアップ企業ランキング」は、フォーブスのパートナー企業であるリサーチ会社、Pitchbookのデータを用いている。ここにあげた企業は全て未上場で、2015年に新規の資金調達を行ったことを、公的書類から確認している。

編集=上田裕資

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