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Korkusung / shutterstock

ニューヨークのMSCI は、昨年、資本市場に関して台湾は新興国であり、先進国ではないと決定したが、いつの日か、台湾を再評価することになるだろう。「主要な分野で大きな改善が見られなかったことから、過去数年間、株式市場へのアクセスにマイナスとなっている」というのが、MSCIの見解である。その結果、台湾株は、MSCI エマージング・マーケッツ・インデックスに残っている。

MSCIの議論は、台湾について、より広範囲な質問を惹起する。台湾は、先進国だろうか。餓死したり、1歳になる前に死亡したり、ギャングがはびこるスラムで1日1ドルで暮らす人は、殆ど存在しない。今年の一人当たりの所得は、22,704ドル(約270万円)である。しかしながら、MSCIは市場の成熟度を見ており、2014年の声明によれば、「意味ある改善」があれば、台湾のレベルを引き上げるとしている。市場は、発展を図る物差しの一つである。その他、少なくとも5つの面で、台湾は依然として新興国であると言える。

1. 建物建設
築30年以上のアパートには、ほぼ間違いなく、屋根の上に無認可で安普請の「お祖母ちゃんのフラット」がある。違法な建物の数は、約7,000にのぼる。しっかりと管理されていない建物では、家主が 建物全体を維持するために費用をかけることは稀であり、外壁に灰色や黄色の水ジミやその他の崩壊の兆候が見て取れる。

2. 緑地
都市にある木々は、大気汚染を緩和し、暑い都市を冷やし、攻撃的なドライバーの気持ちを落ち着かせることすらある。ただし、それは、ポストモダンな贅沢なのである。多くの台湾の都市は、あまりに人口密度が高くて、十分な街路樹を植えられない。建物は、道路の縁石すれすれまで建っている。縁石すらない道路もある。
「台湾は、台風をなんとかすることは出来ませんが、当局が日陰を作る木々の価値について周知し、エネルギー消費を減らし、大気の質を向上させ、洪水を緩和することは可能でしょう」と、台湾の環境問題についての書籍を執筆するスティーブン・クルックは述べている。

3. 法執行
交通巡査は、二重駐車をしている人や、他の人の優先通行権 を無視する人を見ても、何もしない。彼らは、苦情が寄せられてから捜査を始めるのであり、法律に何が書いてあるかではなく、倫理的に誰が正しいか、または間違っているかに基づいて判断する。台湾で昨年発生した、腐った調理用油に関する事件で、ホワイトカラーの容疑者は、軽い処罰しか受けないかもしれない。何故なら、彼らの会社は経済に大きな貢献をしているからである。

4. 生活の質
台湾では、騒音がひどくて 眠れないこともある。工場の排煙、地下のガス供給管、その他の工業廃棄物が人々の近隣にまで広がり、過去5年間、台湾の製造業トップ企業に苦情が寄せられている。2014年のある夜、南部の工業都市である高雄市の密集した住宅地で、 ガス供給管が爆発し、32人が死亡した。蚊を繁殖させる 溜り水や、夜遅くまで続く改装工事の騒音など、生活の質を脅かすこれらの事象へ苦情を出すことは、それほど一般的ではない。台湾が全体的に貧しかった時代を覚えている年配の人々は、食卓に食べ物があるだけで、十分幸せなのである。

5.他人同士の関係
どの新興国においても、貧困に伴う物不足への過去の記憶から、人間関係は緊張をはらんでおり、競争的である。人々は、面と向かっては丁重であるが、ひとたび背を向けると(または、面識の無い二人の間では)、多くの場合、礼儀は失われる。台北の通勤者が、先を譲り合うのではなくて、歩道の狭い所に我先に駆け込む光景は度々目の当たりにする。自分の取引が終わる前に、列の次で待っている人が、担当者に話し始めることもある。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

 

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