ビジネス

2016.01.05

SNSマーケティングでやりがちな「5つのNG行動」

ChristopheHeylen / gettyimages

企業のマーケティング戦略においてSNSが重要な位置を占めるようになって数年が経つ。今やSNSを活用していないマーケティング担当者はほとんどいないだろう。しかし、インターネット上には発信側が使いこなせていない中途半端なケースも散見される。悪しき例を5つ紹介しよう。

1. リンクを貼りっぱなし、あるいはアクセス数を測るだけ

マーケティングの効果を調べるには、どの投稿がより多くのエンゲージメントをもたらしたかを測定することが必須だ。しかし、多くの企業は未だに何人がどのSNSを経由してアクセスしたか、リンクが何回クリックされたかを数えるに留まっている。
Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを使い、投稿ごとのユーザーの直帰率、平均滞在時間、平均訪問別ページビューなどを調べよう。時間はかかるが、より効果的なコンテンツを作るためには必要な作業である。

2. フェイスブックからツイッターへの自動投稿

現在はBuffer、HootSuite、Sprout Socialなど、複数のSNSを管理できる便利なルールがある中で、フェイスブックに書き込んだ内容をそのままツイッターに自動投稿することは怠慢だ。ユーザーにとっても、複数のSNSで同じ内容を見せられるのは面白くない。SNSごとの特性に応じて、それぞれのフォーマットに最適化した投稿をするべきだ。フェイスブックからツイッターに連携する際に、テキストが途切れたり関連画像が映っていなかったりするのも、もってのほかと言えるだろう。

3. 画像が最適化されていない

画像が最適化されていない投稿ほど不格好なものはない。画像が各SNSで適切に表示されるよう、サイトにOGP(Open Graph Protocol)タグを設定しよう。インスタグラムやピンタレストの人気からもわかるように、SNSにおいてビジュアルの訴求力は大きい。MITが行った研究では、人の脳が画像を認識するスピードは文字を認識する速度よりもはるかに速く、最短で0.013秒という結果が出ている。

4. ユーザーと交流せず、一方的に発信する

マーケティング担当者は、SNSがコミュニケーションの場であることを忘れてはならない。パーティで自分の話ばかりする人や、自分を売り込んでばかりの人の周りには誰も寄り付かない。あなたがジャスティン・ビーバーでもない限り、相手の話に耳を傾け、相手をいい気分にさせ、相手に有益な情報を与える必要がある。SNSでも同じだ。

一方的に発信するのではなく、ユーザーと対話しよう。質問を投げかけ、コメントには返信しよう。共通の関心事を持つ人々に誠実にアプローチしよう。共感が集まると同時にユーザーの数も増えるはずだ。

5. FBのオーガニックリーチを当てにする

オーガニックリーチとは、広告費を払わず投稿されたフェイスブックのポストがユーザーのタイムラインやニュースフィードに表示された数のこと。残念ながらフェイスブックは現在、投稿の絶対数が増えたことなどを理由にオーガニックリーチの削減を続けている。お金を払わない限り、コンテンツをすべてのフォロワーやユーザーに届けることは不可能だ。

時間をかけて素晴らしいコンテンツを作っても、見てもらえなければ意味がない。これからはマーケティング予算の一部を有料リーチに割くことを検討すべきだ。

編集=海田恭子

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