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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

(c)Mercedes-Benz

ネオン煌めくラスヴェガスの夜空を背景に、未来を形にしたような「F 015」が自動運転で駆け抜けていく。そんなBUZZを仕掛けたのは、老舗中の老舗であるメルセデス・ベンツと聞いたら驚くのでは? 2015 年、毎年1月に開催される世界最大の家電ショーにて、CEOのディーター・ツェッチェ氏が、普段ならサムスンやインテルのトップが登壇する基調講演の舞台に立ち、自動車の将来を見据えたリサーチカー「F 015」を発表。公道でのデモンストレーションを行ったのだ。

フロントグリル風の部分にはLEDライトが埋め込まれている。はみ出すほど大きなホイールが四隅に張り出し、フロントからリアエンドまで滑らかな曲面のボディが連なる。パワートレインがプラグインの燃料電池なのも、話題の一つだ。約200kmのEV走行に加えて、燃料電池車として900kmを走ることができる。

新しいスマートボディ構造によって、中央のBピラーなしでも強度を保てるため、ボディサイズの割に広々としている。乗り降り時にはシートが30度回転し、ドアが90度も開いて快適に乗降ができるし、シートが回転してラウンジ風に向かい合わせに座れる仕組みだ。ドライバーが後ろ向きに座れるということはつまり、自動運転車なのだ。ドアの内側にディスプレーがあり、スマホのようにピンチやスワイプで操作して目的地を設定したり、交通情報などの表示もでき、自動運転に切り替えることができる。とはいえ、ステアリングホイールが無くなるわけではないから、渋滞を抜けてワインディングロードに出たら運転をすればいい。むしろ、電気モーターの圧倒的な加速感を生かして、スポーティに走らせることもできる。

未来満艦飾のリサーチカーを形にして見せる一方で、最新の技術で走るクルマが社会に受け入れられるために、人間とクルマのコミュニケーションまで考えられている。最新技術だけではなく、社会に受け入れられるまでの道筋まで含めて開発する。それがメルセデス・ベンツが目指す未来なのだ。

Tips 1:ヴィザヴィ(ラウンジ、最高のラグジュアリー空間)
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「都市化が進み、渋滞に悩まされたり、駐車する場所もなかなか見つからないなど、モビリティとしてのクルマの魅力は薄れています。将来は、プライベートな空間と時間を備えるラグジュアリー・グッズとして発展するでしょう」と、メルセデス・ベンツCEOのツェッチェ氏。19世紀末に作られた馬車のように向かい合わせに座る「Vis-a-Vis」というモデルに着想を得た室内空間。自動運転時には前席のシートがくるりと後ろ向きに回転する。リラックスを目指しただけではなく、写真のようなビジネスミーティングにも対応する。

Tips 2:外部とLEDでコミュニケーション
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最もユニークなのが、クルマが周囲とのコミュニケーションを取る機能だ。「F 015」では、例えば、自動運転中はLEDを青く光らせて、歩行者を確認しているという意志を表示して人間に伝えたり、歩行者が横断歩道を渡ろうとすれば、自動停止した後に「Please go ahead」と音声で意志を伝える。リア中央に表示されるQRコードを読むのは実用的とはいえないが、「燃料電池のプラグイン・ハイブリッドなので、テールパイプあたりにしゃがんでも排ガスを出さない」というアピールだろう。

Tips 3:CarPlayをいちはやく市販車に導入
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Photo by Harold Cunningham/Getty Images
市販車でも十分にメルセデス・ベンツの未来感を体感することができる。「Mercedes me」と呼ばれるプラットフォームがあり、様々なシーンを通して、顧客が自動車メーカーとつながる仕組みだ。グループ内で運営するカーシェアリングを利用できたり、事故時のオンライン緊急対応がうけられたり、ローンプログラムの相談ができたり、さらには新車開発に参加したりもできる。この発表にあわせて、アップルの車載OS「CarPlay」をいち早く市販車に導入した点も見逃せない。(※欧州仕様。日本での導入時期は未定)

Tips 4:直感的な、未来のインパネ周り
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「F 015」の運転席には、ステアリング・ホイールこそ残されているものの、自動運転時に映像を楽しんだり、機能を操作することを重視した設計になっている。車内の幅いっぱいにデザインされた写真のインパネに加えて、前後のドアトリムの内側、そしてリアに合計6個のディスプレーを組み込んでいて、クルマの内部を“デジタルアリーナ”に変えることができる。視線で操作するアイトラッキングやジェスチャーコントロール、ピンチやスワイプのように、直感的に操作できるように設計されている。

全長:5,220mm
全幅:2,018mm
全高:1,524mm
動力:モーター+水素燃料電池スタック

編集=Yumi Kawabata 文=Tsuzumi Aoyama

 

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