アウディ 現段階でもっとも実用的な選択としてのPHEV

photograph by Junji Hirose, hair by hiro TSUKUI (Perle), make-up by Yoboon (Coccina) ドレス716,000円、ニット94,000円、※ともに予定価格、カットソー、サンダル参考商品(すべてPRADA/プラダ ジャパンカスタマーリレーションズ 70120-559-914)

メーカーが、エネルギー源にまで遡って再生可能な自動車社会を考える。アウディの取り組みは、そんな時代がすぐそこに来たと感じるものだ。

2013年には、北海の洋上で風力発電を行う企業に出資。再生可能な電力をEVに充電して使うのはもちろんだが、電気には貯めておけないというデメリットがある。そこでアウディは、この再生可能な電力で水素を作り、水素と空気中の二酸化炭素を反応させて天然ガスを作るという大プロジェクトに発展させた。当時すでに、「EVやPHEVが普及し、燃料電池車が実用化に向かい天然ガス車の需要が増す」と予測していたのだ。

すでに、欧州では天然ガスで走る「Audi A3 g-tron」を発売しアメリカでも燃料電池車の「Audi A7 h-tron」を発表。そして2015年、PHEVの「Audi A3 e-tron」が日本に上陸した。アウディが最初にハイブリッドのコンセプトを披露してから26年以上。進化を重ね、現段階で最も実用的であり、アウディ本来のスポーティな走りの魅力を備えるパワートレインとして開発されたのだ。満充電では50km以上もEV走行ができ、遠出でもガソリンエンジンでハイブリッド走行ができる。

「ハイブリッドチャージ」モードは積極的に充電するので電源を意識することなく、集合住宅に住むユーザーにも最適なモデル。低い位置に搭載された電池の重さにより、このクラスにはない上質な乗り心地。利便性を損なわず、クルマを走らせる魅力を追加し、未来の自動車社会にも思いを馳せる。希望とインテリジェンスと共に乗りたいクルマだ。

audi
駆動形式:フロントドライブ前輪駆動
総排気量:1,394cc
全長:4,330mm
全幅:1,785mm
全高:1,465mm
EVモード最高速度:130km/h
車体価格:¥5,640,000(税込み)
問い合わせ:アウディジャパン 0120-598-106

編集=Yumi Kawabata 文=Tsuzumi Aoyama

この記事は 「Forbes JAPAN No.19 2016年2月号(2015/12/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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