スプツニ子! “常識”をアップデートする! 世界を虜にする、リケジョの挑戦

スプニツ子! / アーティスト・MITメディアラボ助教 (ジョシュア・バーナット=写真)


だから、女性を取り巻く環境だって「現代的にアップデートすればいい」と思っている。アップルやフェイスブックが発表した卵子凍結の補助金支給については、「女性がタイミングを選べる自由っていい。良い方向に捉えていいと思う」。

安倍政権が打ち出す「女性の活用」だって、「この波にのってしまえ!」と思っている。「これまで何もしてこなかったのに、という声もたくさん聞こえてくるけれど、『いいから、やらしておけ!』って感じ。いま批判して政府のやる気をそぐよりは、波が大きいうちに『凄い、最高ですね!で、こういう政策もやってみません?』って褒めておだてて、どんどん提案しちゃうべき。これ、私のいつものスタイルなんですけどね」

目先のことだけを見ていると、小さなことが気になって、批判ばかりしてしまう。でも、「大きな流れにのって巴投げすればいい」と、スプツニ子!は言う。

「アートも政治も合気道のようなもの。細々と攻撃するのではなく、流れにのって、自分の行きたい方向に持っていけばいい」

既存のルールを疑い、大きな波に軽やかに飛び込めば、新しい社会が顔を見せる。そう、信じている。

古谷ゆう子

この記事は 「Forbes JAPAN No.6 2015年1月号(2014/11/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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