リーダーシップ

2026.10.28 08:18

サンダーバーズに学ぶ、卓越したリーダーシップチームの築き方

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2025年初夏、Inperiumのエグゼクティブ・リーダーシップ・コーチであるガイ・ルガールから、私が気に入るだろうというドキュメンタリー作品の推薦がテキストメッセージで届いた。Air Force Elite: Thunderbirdsである。ガイは、私がスピードを愛していることを知っている(私は成人してからずっとハーレー派だ)。それ以上に、効率的な組織運営とリーダーシップの規律に私が強いこだわりを持っていることも知っている。私はガイを30年以上前から知っている。最初は臨床心理士として、知的・発達障害(IDD)サービス提供者向けに研修とコンサルテーションを行っていた時期だった。私は彼を深く尊敬するようになり、自分が創業したIDDサービス提供会社で、行動支援、品質サービス、従業員研修を統括してもらうために採用した。彼の能力に加え、リーダーシップ開発に関する専門資格も知っていたため、私たちは幹部チームとともにフィードバックの文化をつくる仕事もガイに依頼した。それは、のちに彼がInperiumで担う役割の前段階となった。

高い機能を持つ幹部チームを育てるという私たちの共通の追求が、ガイにこのドキュメンタリーのリンクを私へ送らせたのだ。彼は、この作品が、空軍の有名な飛行展示チームであるサンダーバーズを通じて、組織的な実行力、説明責任、精密さ、規律、信頼をめぐり、彼と私が重ねてきた多くの会話を映し出していることを知っていた。私はすぐに、このドキュメンタリーに対するガイの熱意を共有した。私たちは、翼端を18インチまで近づけながら時速700マイルでF-16を飛ばすわけではない。それでも私たちのチームは、サンダーバーズが訓練、コミュニケーション、卓越性の文化の全体を通じて実践している戦略やアプローチから学ぶことができる。彼らは、自分たちが「ブラインド・トラスト」と呼ぶものに全面的に依拠している。それは、編隊の全員が期待通りに正確に遂行するという確信である。このドキュメンタリーで、ブラインド・トラストが実践されていることを最も明白に示す映像は驚異的だ。演技のかなりの部分において、彼らが行う機動は、編隊内で正確な位置を維持することに大きく依存している。そのため、編隊の外側に位置するパイロットたちは、チームリーダーの機体上の固定点だけを見る。首を横に向けたまま、前方を見ることはない。リーダーが自分たちを導くという完全な信頼に身を委ねているのである。

ガイと私は、私たちのリーダーシップに応用できる議論を始めた。私にとって際立っていたテーマは4つある。

  • 無条件に信頼する
  • 命がかかっているかのように、他者が自分の職務を果たすと信じる
  • 不十分な実行に合わせて基準を下げない
  • より良くなるための贈り物として、フィードバックと批判を歓迎する

Inperiumは驚くべきペースで成長し、2023年から2025年にかけて毎年6社近くの新たな関連会社を加え、その期間に年間売上高を3倍にした。私たちの会話を支配していた問いは1つだった。混乱を生むことなく、卓越性をどう拡大するのか。

卓越性を拡大する

議論を経て、ガイはサンダーバーズの研究に基づいて私たちが適用できる枠組みの開発に着手した。研究を深めるほど、次のような類似点が浮かび上がった。

  • 全員に明確に定義された役割がある(注目すべきことに、サンダーバーズは航空ショーの観客が目にする6人のパイロットだけではない。支援スタッフを含む130人の同期したチームである)
  • チームは相互の信頼性に依存している
  • チームメンバーは素早く自己修正する
  • 精密さが重要である
  • 小さなずれは急速に積み重なる
  • フィードバックは絶え間なく行われ、デブリーフィングは徹底される
  • 基準は交渉の余地がない
  • 卓越性は繰り返しリハーサルされる
  • ミッションはエゴより優先される

ある洞察が、とりわけ重要になった。エリートチームは、チームの問題をリーダーが特定し修正するのを待たない。編隊そのものが自らを修正するのである。これは、あらゆる組織が規模を拡大する際に極めて重要だ。チームが足並みをそろえ、自律的に自己修正できる文化を築かなければならない。チームの意思決定の根拠は、各メンバーが自信を持って実行できるほど明確に理解されていなければならない。後から疑義を挟まれることを恐れず、合意された目標を明確に理解したうえで動ける状態である。

サンダーバーズは、アラインメント、信頼、規律、説明責任、同期、デブリーフィング、基準といった概念を、リーダーが具体的かつ感情に訴える形で理解できる言語と視覚的メタファーを私たちに与えてくれた。やがてガイは、「Inperium W/1″ Formation Leadership Standards」という概念を提案した。「Within One Inch(1インチ以内)」という表現は、サンダーバーズのメタファーから直接生まれたものだ。その考え方はシンプルだが力強い。エリートチームは、曖昧な足並みのそろえ方では動かない。規律ある精密さによって動くのである。

W/1”を私たちのエグゼクティブ・リーダーシップ文化に取り入れるうえで重要だったのは、サンダーバーズが用いる「階級にとらわれないデブリーフィング」を採用することだった。これは、地位や肩書に関係なく、共有された成果に関与する対等な仲間として全員が参加する雰囲気の中で、私たちの行動と意思決定を即時かつ詳細に評価するものだ(「ブラインド・トラスト」のこの側面は非常に重要であるため、次回の記事のテーマにする予定である)。階級にとらわれないデブリーフィングは、チームメンバーが、自分たちの視点が聞かれ、考慮されたという確信を十分に持てるようにする。そして一度ある問題について決定が下されれば、提起されなかった懸念や議論されなかった意見へ後戻りするのではなく、自分たちが進むべき道筋を理解できるようにする。

サンダーバーズに触発された「ブラインド・トラスト」の考え方を浸透させたことは、私たちのリーダーシップ文化を根本的に変えた。当社は、これらのエリートパイロットのように、その瞬間に生死を分ける意思決定を経験するわけではない。それでもなお、当社は、障害のある人々、精神疾患に苦しむ人々、住まいを失った人々、この世界で孤独にある人々という、私たちの中で最も弱い立場に置かれた人々にサービスを提供している。だからこそ、私たちの意思決定と、それを卓越した形で実行する能力は、文字通り生死に関わる結果を伴うのである。

(forbes.com 原文)

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