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2026.10.28 09:30

アンソロピック、科学への貢献をIPO目論見書で強調──生物兵器や化学兵器への悪用対策は「不完全」

Francois Eichinger - stock.adobe.com

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AI大手のAnthropic(アンソロピック)は米国時間10月26日、新規株式公開(IPO)に向けた目論見書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。目論見書は、株式の公開にあたって事業や財務の内容を投資家に説明する書類である。

Anthropicは目論見書の1ページ目から、AIを科学研究に役立てていく姿勢を高らかにうたっている。冒頭の導入部には「私たちはClaudeを使って、自らの手で生物学上の発見を生み出し始めている」とあり、Claudeが今後さらに画期的な発見をもたらすとの見通しも示されている。

目論見書がうたう「生物学上の発見」とは、ゲノム編集技術CRISPRに似た新しい酵素

導入部の記述が指しているのは、Anthropicが9月23日に発表した、社内の生物学研究である。研究では、AnthropicのAIであるClaudeが、ゲノム編集技術のCRISPR(クリスパー)に使われる仕組みと似た特徴を持つ、新しい酵素のグループを発見した。

論文用の図表やFDA申請書類をつくり、顕微鏡などもAIが動かす

ただ、Anthropicの取り組みは社内の研究にとどまらない。研究者向けの製品もいくつも手がけてきた。製品の1つがClaude Scienceだ。研究者はClaude Scienceを使ってデータを分析し、「論文にそのまま載せられる」図やグラフを作ることができる。

AnthropicはClaude for Life Sciencesも開発した。Claude for Life Sciencesは創薬研究を支援し、米食品医薬品局(FDA)に出す申請書類などの書類づくりを手伝うことも目指している。

さらに目論見書によれば、AIエージェントが「顕微鏡や、液体を自動で取り分ける装置、市販のロボットアーム」といった実験機器を操作できるようにするソフトウェアも開発し、研究の自動化に役立てようとしている。

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翻訳=酒匂寛

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