米国時間10月23日、銀価格が年初来安値を記録したほか、金価格も今週に入り下落した。原油価格の上昇に伴うインフレ圧力が背景にあるとアナリストらは指摘する。
銀価格が今年初めて54ドルを割り込む、金も約3カ月ぶりの安値圏
銀価格は今年初めて54ドルを割り込み、米東部夏時間23日午前9時30分の時点で前日比2%安の53.89ドルとなった。
金先物価格も23日午前に0.5%の小幅安となり、約3カ月ぶりの安値圏となる4040.50ドルで取引された。
銀価格は2025年11月以来の低水準に沈んでおり、今年1月に記録した120ドル超の史上最高値から大きく下落している。
サクソバンクでコモディティ戦略責任者を務めるオーレ・ハンセンは、中東情勢の緊迫化を受けて今週に入り原油価格が急騰していることを挙げ、貴金属価格の下落は「エネルギー価格の上昇によるインフレへの影響」が原因だと指摘した。
ハンセンによると、足元では金に比べて銀の弱さが目立つものの、金についても「ここ数カ月で最大の週間下落率を記録する見通しであり、週足ベースの終値としては2025年11月以来の安値になる可能性がある」という。
また、Global X ETFsのアナリストであるジャスティン・リンはブルームバーグに対し、今週はハイテク株やS&P500、ナスダック総合指数が下落していることから、貴金属市場では「相場の急落時に起きやすい、流動性確保のための売り」が出ている可能性が高いと語った。



