グーグルの親会社であるアルファベットで、ひときわ目立っているのがクラウド事業のGoogle Cloudだ。アルファベット株の値上がりを見込む投資家が頼みにしているのも、この事業かもしれない。
アルファベットといえば「検索広告の巨人」という印象を抱く読者も多いだろう。ところが、Google Cloudの伸びは検索事業をはるかに上回っている。それでも、アルファベットの株価は、米国時間2026年10月21日までの6カ月間で1.2%低迷している。同じ期間に、米国の主要500社で構成される代表的な株価指数「S&P500種株価指数」は9.3%上昇している。
ここに、事業と株価の食い違いがある。株価から読み取れるよりも、事業は強いように見えるのだ。では、Google Cloudはいま、どれほどの規模になっているのか。
Google Cloudの売上高は、いまや1四半期で248億ドル
248億ドル(約3兆8900億円)という数字は、Google Cloudの2026年度第2四半期(4〜6月期)の売上高で、前年同期から82%増えた。一方、グーグルの検索などによる広告収入の伸びは17%だった。同じ四半期のアルファベット全体の売上高が1200億ドル(約18兆8400億円)であることを考えれば、Google Cloudはもはや脇役の事業とはいえない。
Google Cloudは、いまでは利益もしっかり生み出している。営業利益は前年同期の3倍を超える88億ドル(約1兆3800億円)に増えた。売上高に占める営業利益の割合である営業利益率も、1年前の20.7%から35.6%に上がった。
顧客が契約で約束した仕事のうち、アルファベットがまだ売上高に計上していない分を「受注残」という。Google Cloudの受注残は、2026年6月末に5140億ドル(約80兆7000億円)に達した。アルファベット全体の直近12カ月の売上高である4460億ドル(約70兆200億円)をも上回る額である。経営陣によると、受注残の大半は、幅広い顧客との一般的なクラウド契約によるもので、直近の増加は、企業向けAIの製品やサービスへの需要が押し上げたという。
2026年度第2四半期、アルファベットの設備投資は本業で稼いだ現金を上回った
アルファベットは2026年度第2四半期に、449億ドル(約7兆500億円)を設備投資に充てた。営業活動によるキャッシュフロー(営業キャッシュフロー)の391億ドル(約6兆1400億円)を上回る額である。経営陣によると、その大半は、サーバーやデータセンターといったAI向けの技術インフラに投じられた。



