ジェット燃料の価格高騰さえなければ、米航空大手4社(アメリカン航空、デルタ航空、サウスウエスト航空、ユナイテッド航空)の第3四半期決算は好調な内容になっていたかもしれない。しかし実際には、燃料費が売上高を上回るペースで膨らみ、各社は通期の業績見通しを下方修正している。
米航空大手3社はコスト増が収入増を超え、利益見通しを下方修正
航空大手3社のアメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空の第3四半期決算では、有効座席マイルあたりのコスト(CASM)が有効座席マイルあたりの売上高(RASM)を上回った。
大手4社のなかで唯一売上高の伸びがコストを上回ったのがサウスウエスト航空だ。ビジネスモデルの刷新や数々の新たな付帯手数料の導入が奏功し、燃料費が高騰するなかでも収益を伸ばしている。
一方、サウスウエスト航空を含む米航空大手4社はすべて、燃料費の高騰を理由に通期の利益見通しを下方修正した。
ジェット燃料はイラン紛争開始から9割高、今年は航空会社6割が赤字になる恐れ
マギル大学で航空リスク管理を専門とするジョン・グラデックはフォーブスに対し、「航空各社はなんとか持ちこたえているものの、燃料費の上昇、そして何より収益の減少がこれ以上続けば耐えきれないだろう」と語った。
アーガスUSジェット燃料指数によると、米国時間10月20日時点のジェット燃料価格は1ガロンあたり4.74ドルとなり、2月下旬にイラン紛争が始まって以降で90%上昇している。
また、米主要航空会社の株価動向を示すダウ・ジョーンズ米航空株指数は1カ月前と比べて10%下落した。
ユナイテッド航空のスコット・カービーCEOは投資家に対し、「今年は航空会社の10社中6社が赤字に陥るだろう」と語っている。



