テスラ(Tesla)が米東部時間2026年10月21日に発表した第3四半期決算は、売上高が前年同期をわずかに下回ったものの、アナリスト予想を上回った。アナリストは49億ドル(約7736億円)の現金流出を予想していたが、テスラは15億ドル(約2368億円)のフリーキャッシュフローを生み出した。フリーキャッシュフローとは、事業活動で得た現金から設備投資などを差し引いた後に残る資金を指す。
純利益は前年同期から減少、設備投資額も予想を下回る
テスラの第3四半期売上高は280億5000万ドル(約4兆4300億円)だったと発表した。アナリスト予想の279億ドル(約4兆4000億円)を上回ったが、前年同期の281億ドル(約4兆4400億円)にはわずかに届かなかった。
純利益は前年同期の14億ドル(約2210億円)から7億8700万ドル(約1242億円)に減少した。調整後1株利益は48セント(約76円)だった。第3四半期の設備投資額は47億3000万ドル(約7468億円)で、アナリスト予想の75億ドル(約1兆1840億円)を下回った。
納車台数は前年割れ、3年連続減少を回避できるか
テスラが2026年10月初めに発表した第3四半期の納車台数は48万6532台で、アナリスト予想を上回った。ただし、前年同期比では2%減少した。年間納車台数の3年連続減少を回避しようとするテスラにとって、重要な数字だ。
テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスクは10月20日、テスラが米宇宙企業スペースX(SpaceX)との合併を検討していると認めた。スペースXは同日、好調な決算を発表した。合併の検討とスペースXの業績発表を受け、テスラ株は3%超、スペースX株は10%上昇した。テスラ株は10月21日の通常取引を3.4%高の386.47ドルで終え、決算発表直後の時間外取引でも1.5%超上昇した。
自動車販売への依存と、AIなどへの巨額投資
テスラはBYDなど中国の電気自動車メーカーとの競争激化に直面している。2025年の売上高は948億ドル(約14兆9700億円)で、2024年の977億ドル(約15兆4200億円)から減少した。
テスラは人工知能(AI)、自動運転タクシー(ロボタクシー)、人型ロボット、半導体関連インフラに多額の資金を投じている。マスクは、AIやロボタクシーなどの分野がテスラの将来を支えると考えている。ただし、現在も売上高の大半を自動車販売が占める。2025年の年間納車台数に届き、3年連続の減少を回避するためには、2026年第4四半期に少なくとも31万1448台を納車する必要がある。



