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欧州

2026.10.22 14:30

ウクライナの軍用スターシールド制限、ルビオ米国務長官が「解除に動く」とゼレンスキーに伝達

Nicolas Economou/NurPhoto via Getty Images

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ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は米国時間10月21日、マルコ・ルビオ米国務長官から同国内における衛星通信サービススターリンクとスターシールドの通信を復旧させる方針だと伝えられたことを明らかにした。スターリンクは、イーロン・マスクが率いる米宇宙企業スペースXの衛星インターネットサービスで、スターシールドはスペースXが米政府向けに開発したスターリンクの軍事版だ。ウクライナでは最近、両サービスの利用が制限され、ロシアに対するウクライナの防衛能力は現在も制約を受けている。スターシールドでは、端末が一定の速度を超えて移動すると通信できなくなる上限が設けられた。

ゼレンスキーはFoxニュースの番組『Fox & Friends』に対し、ウクライナでは依然としてスターリンクとスターシールドの接続が制限されていると述べた上で、ルビオから制限を「解除する」ために動くと伝えられたことを明かした。

ウクライナでスターシールドに利用制限、命じたのはマスクかホワイトハウスか

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は20日、ウクライナで使われているスターシールドの端末に移動速度の上限を設けるよう命じたのはイーロン・マスクだったと報じた。同紙が複数の匿名米当局者の話として伝えたもので、制限が始まる前にマスクとドナルド・トランプ米大統領がこの決定について協議していたという。

一方のマスクは14日、「通信速度や利用に関するいかなる制限も、米軍とトランプによって決定されている」と主張していた。しかしトランプは19日、誰が制限を命じたのかは知らないと述べている。

またルビオは21日、訪問先のインドで記者団の質問に答えた。記者団は、スターシールドの利用を制限すると決めたのはマスクだというWSJの報道を挙げ、ルビオが知っていたかを尋ねた。ルビオは質問の対象を「スターリンク」と言い直し、スターリンクとスターシールドは別の事業だと強調した。スターリンクは民間企業で、技術の使い方は契約条件で定められており、政府は民間企業の決定に指図できないと主張した。

民間企業であってもウクライナにとって不可欠な安全保障インフラではないかと重ねて問われると、ルビオは「我々がこの決定を事前に知っていたという認識はない」と語った。ただ、それは関係のない話だとし、スターリンクをどう使えるか、どの速度で使えるかは民間の商業契約で決まると述べた。

ロイターは15日、匿名の米当局者2人と西側当局者1人の話として、ウクライナでのスターシールドの制限はホワイトハウスの指示によるものだと報じた。ただし、ある米高官は「大統領からそのような要請が出されたことは一度もない」と反論している。

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翻訳=江津拓哉

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