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製品

2026.10.21 21:01

36万円超の折りたたみiPhone Duoが示すアップルの本気

 iPhone Duoを手にして、最初に誰もが感心するのは”折りたためること”よりも、細かなディテールにこだわった作り込みだろう。

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開閉したときの動作の確かさ、反射を抑えた画面の質感、写真や動画を表示したときの美しさ。スピーカーの音まで含め、細かな部分によく手が入っている。初めて折りたたみに挑んだ製品なのだから、どこかに無理が出ているだろうと構えていた筆者には、むしろその練り込み方が印象に残った。

もちろん、その結果として高価になりすぎたのではないかという疑問はある。日本の価格は36万4800円から。ライバルより重く、厚くもなっている。しかし、しばらく使っていると「折りたたみというメカニズムを導入することで、何をしたいのか」が分かってきた。

購入しやすいに越したことはない。量産品である以上、なおさらだ。それでもアップルは、まず目指す場所を定め、そこに届くことを最優先してこの製品を作ったのだと思う。

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iPhone Proを”進化させた(より高級な)製品”を作るだけなら、いまある使い方を磨き、性能を上げる道もある。だがDuoは、従来のiPhoneの延長線上にある製品ではない。これまで積み重ねてきた利便性の一部を手放してまで、新しい使い方を探している。

Proを選ぶ理由、Duoを選ぶ理由

いつものiPhoneとして使うなら、現時点ではiPhone 18 Proシリーズのほうがよくできている。片手での操作から顔認証、カメラの使い分けまで、毎日の用事を無理なく済ませられるよう、細部まで磨かれている。

Duoでは、画面を開いて縦向きに持ち替えたとき、指紋センサーの位置を探して指が迷うことがあった。閉じたときの幅と厚みも気になる。機能を足し、先進的な技術や凝った機構を採り入れれば、それだけで使い心地がよくなるわけではない。Duoはそのことも教えてくれる。

ところが、資料とメールを左右に並べ、参照しながら返事を書こうとすると印象が変わる。情報を確かめるために表示を何度も切り替える必要がなく、文章や画像も隣のアプリへ移せる。従来のiPhoneで少し面倒だった作業が、自然に進むようになる。

次ページ > Proとの決定的な違いと折りたたみスマホ市場の現状

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