コアウィーブ(CoreWeave)の株価は、米国時間2026年10月19日の取引中に2026年最安値まで下落した。ゴールドマン・サックスは同日、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げていた。下がった株価に投資機会を見いだそうとする動きがあるにもかかわらず、コアウィーブ株の低迷は続いている。
5営業日で25%下落、コアウィーブ株を金融機関はどう評価しているか
コアウィーブ株は10月19日の取引中に一時59.31ドルまで下落し、2026年の最安値であると同時に、2025年5月以来の安値を付けた。取引終了までにはやや持ち直し、終値は61.12ドルとなったが、直近5営業日の下落率は25%に達した。
ゴールドマン・サックスは、コアウィーブの負債増加が懸念され、株価が低迷していた10月19日に投資判断を「買い」に引き上げた。JPモルガン・チェースのアナリストもブルームバーグに対し、債務の大きさや社債利回りの上昇にもかかわらず、コアウィーブの事業モデルは健全だとの見方を示した。AIブームに伴う計算処理能力への旺盛な需要と、長期契約を理由に挙げている。
金融機関の前向きな見方とは対照的に、コアウィーブの株価は1年前と比べて55%下落している。2026年夏には1株137ドルまで値上がりしていた。
エヌビディアが楽観視する、コアウィーブのAIデータセンター事業
半導体大手エヌビディアの最高経営責任者(CEO)、ジェンスン・フアンは、2026年10月12~18日の週にコアウィーブの事業について楽観的な見方を示した。コアウィーブ株の下落が続いていたが、「資本コストは実際には低下している」「企業としての力は日に日に増している」と語った。エヌビディアはコアウィーブ株の約10%を保有する。コアウィーブはエヌビディア製の機器を使うデータセンターを借りて運営し、高度な計算を必要とするAI向けに計算処理能力を提供している。
約8兆円の負債、社債の最終利回りは15.7%へ上昇
コアウィーブはデータセンターの建設資金を賄うために、520億ドル(約8兆2160億円)の負債を積み上げた。2031年に償還される年利9.75%の社債は、市場価格で購入して償還まで保有した場合の利回りを示す「最終利回り」が15.7%に達した。社債利回りの上昇は、投資家の警戒が強まっていることを示している。
アンソロピックやグーグルと契約、受注残は約16兆円
コアウィーブはエヌビディアに加え、AI開発企業のアンソロピック、グーグル、メタ(Meta)、パープレキシティと契約している。2026年第2四半期の売上高は25億ドル(約3950億円)だった。顧客契約に基づく将来の売上高に相当する受注残は約1040億ドル(約16兆4320億円)に達している。



