宇宙

2026.10.20 12:30

ハレー彗星の置き土産「オリオン座流星群」が22日極大、狙い目は未明~明け方

オリオン座とオリオン座流星群の流れ星(stock.adobe.com)

オリオン座とオリオン座流星群の流れ星(stock.adobe.com)

地球から50億km余り離れた宇宙を駆ける、世界でおそらく最も有名な彗星から、まもなく夜空の贈り物が届く。ハレー彗星が残した塵や破片を起源とする「オリオン座流星群」が今週、極大となるのだ。1時間に最大20個の流星が出現する可能性があり、条件の良い場所でなら10個ほどの流れ星が見られそうだ。

流星の活動が最も活発になる極大夜は、10月21日(水)の夜~10月22日(木)の明け方と予想されている。極大の前後数日間は観測のチャンスがある。上限の月を過ぎたばかりの月明かりが観測の難点となるが、未明に月が沈んでから夜明けが始まるまでは闇夜となり、条件が良い。22日の夜明け前、早めの時間帯が観測に最適なタイミングとなる。

オリオン座流星群。2020年10月23日撮影(Jim Vajda, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons)
オリオン座流星群。2020年10月23日撮影(Jim Vajda, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons)

オリオン座流星群とは

オリオン座流星群は2026年10月22日未明に極大を迎えると予測されている。21日夜〜22日明け方が最大の見ごろで、1時間あたり10~20個の流星が出現するとみられる。

19日が上弦の月だったため、満ちゆく月が夜半過ぎまで観測を妨げるが、未明に月が沈んだ後(東京の月の入り:午前1時24分)は、空が白むまで好条件で観測できる。

流星が飛び出してくるように見える「放射点(輻射点)」はオリオン座付近にあるが、流れ星は空のどこにでも現れる。

オリオン座流星群の放射点の位置を示した図(NASA/JPL-Caltech)
オリオン座流星群の放射点の位置を示した図(NASA/JPL-Caltech)

オリオン座流星群の母天体は、ハレー彗星だ。前回は1986年に地球に最接近した。2061年に再び内太陽系に戻ってくる予定で、これに合わせて探査機を送り込む観測ミッションの構想が立ち上がっている。

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オリオン座流星群が地球に降るしくみ

オリオン座流星群の流れ星はすべて、ハレー彗星の細かな欠片だ。正式名称を「1P/Halley」というこの彗星は、細長い楕円軌道を描いて太陽を公転しており、地球のある内太陽系にやってくるたびに氷でできた核から塵や岩石質の微小粒子を放出する。

これらは彗星の軌道に沿って徐々に広がり、宇宙空間に塵の帯(ダストトレイル)をつくり出す。地球の軌道は毎年10月、この塵の帯を横切る。砂粒ほどの微小粒子が超高速で地球の大気に衝突すると、粒子の周囲の空気が一気に圧縮されて高温になり、発光する。これが一般的に「流れ星」として知られる一瞬の光跡を生み出す。

欧州宇宙機関(ESA)の探査機ジオットが捉えたハレー彗星の核の姿。1986年3月13日、ジオットが彗星核から約600kmの距離を接近通過した際に撮影(ESA/MPAe Lindau)
欧州宇宙機関(ESA)の探査機ジオットが捉えたハレー彗星の核の姿。1986年3月13日、ジオットが彗星核から約600kmの距離を接近通過した際に撮影(ESA/MPAe Lindau)

流星群が降りそそぐとき、ハレー彗星が地球の近くにある必要はない。地球はただ、ハレー彗星の「置き土産」の中を通過しているだけだからだ。4月下旬~5月上旬のみずがめ座η(エータ)流星群も、同じくハレー彗星を母天体としている。

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翻訳・編集=荻原藤緒

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