キャリア・教育

2015.12.29 07:30

あなたの上司が無能かどうかを見極める5つのサイン

Peter Bernik / shutterstock

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新しい職場に配属されて、手取り足取り教えてくれる上司にめぐり合えれば素晴らしいが、そのようなことはめったに起こらない。素晴らしい上司がいれば、あなたが仕事に関して苦痛を感じていたとしても弱音を吐くことも出来るし、「大丈夫、あなたは少し手いっぱいになっているだけで、それは当たり前のことだ。今は色々なことを学び、吸収していく時期なのだから。リラックスして、毎日やっていれば仕事も簡単になっていくものさ。質問があれば何でも聞いてくれればいい。息つぎしながらやっていこう!」と言ってくれるはずである。
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しかし長いキャリアの中で、無能な上司の下で働かざるを得ないことも一度は二度あるはずだ。リーダーシップを発揮できない上司のみじめな姿を目の当たりにするだけでなく、上司のあからさまな不快感のとばっちりを受けることもある。上司の機嫌が悪く仕事で苦戦しているとき、職場のチーム全体にネガティブなエネルギーが流れてしまう。チームを減速させる要因は、自己制御できない上司だ。

以下は、あなたの上司が無能であるかどうかを見極める5つのサインだ。

1. 上司が部下や部署内の案件に無関心である
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あなたの上司が所属する部署から孤立しているなら、上司としての役割を果たせず失格だといえる。たとえば、部署のだれもが知っている3~5の重要事項について、上司がまったく話についていけない場合などだ。そのようなケースで、上司が本題からそれた質問をしたのに対して、部下が軌道修正でもしたものなら、上司は気分を害し始める。上司が事情を把握していないのはだれの目にも明らかであったにも関わらず、「私が言っていたのはそのことだよ!」と言い張るかだ。


2. 上司が職場の活気をなくし停滞させる原因になっている

失敗を極端に恐れる上司はしばしば攻撃的もしくは飛躍しすぎた行動をとる。例えば、自分独自のルールやポリシーをつくり始めたりするのだ。もし上司がチームの活力や動きを止めるもしくは減速させてしまうようなポリシーを打ち出し始めたら、それは上司が現実についていけず沈んでいっているからだ。このような現象は恐れの気持ちから生まれるもので、上司は部署中をまわって自分の影響力を誇示するのに必死になるだろう。


3. 上司があなたに代わって仕事をする

ある上司は、あなたにとってかわり仕事をしようとするようになった。彼女は、自分が上司としてのポジションについたからには、すべての質問に対して正しく答えられなければならないという呪縛にとらわれていたのである。そして、その仕事内容について彼女はだれにも一切質問しなかった。「この仕事はどうしてこういう方法を採用しているのか」とか「お客様とこのように話すのはどうしてか」などといった質問はしなかった。彼女はそのような理由を知りたいなどと考えていなかったのだ。彼女がやりたかったのは、既存の方法を変更させ、自分が上司になったことによる会社のメリットを証明することだった。

4. 上司の言うことが支離滅裂である

実力以上の仕事を抱える上司がしばしば理解不能な発言をする光景を見たという人は多いだろう。だれでもいい間違い程度のことはいくらでもするが、あなたの上司が明らかに現実と照らし合わせても意味を成さない発言を繰り返す場合、それはその上司は頭と体が分離した状態になっているのと同じになっている。


5. 上司にアイデアがない

有能な上司は常に頭の中でアイデアを思い描き、それを他人と共有する。無能な上司はまずアイデアを生みださない。そしてそれに勝るのは、上司が部下たちの良いアイデアに聞く耳をもたないことだ。それは、上司が恐怖を抱いているからである。



能力がないことを恥じる必要はない。この社会で、だれか困っている人がいれば手を貸すというのが人の道だ。だがそうは言っても、もしその困っている人があなたの上司である場合、部下であるあなたが自然に手を差し伸べるのは難しいだろう。

新米の上司が抱える最も典型的な問題は、自分の役割や責任を整理することの難しさだ。それは当然といえば当然だ。なぜなら管理職と非管理職に求められる資質は根本的に異なっており、仕事の構造と業務そのものが異質のものだからだ。管理職には、自分自身の役割や、チーム、組織に関するビジョンを持つよう求められており、ほとんどの人がそのようなことを教わったり研修を受けたりしたことがない。それゆえ管理職には、新しい仕事筋が必要不可欠だ。それでは、新しく上司の立場になる人が何のサポートもなしにビジョンを持つにはどうしたらよいか?それは、その新しく上司になった本人と信頼関係のある人に助けてもらうことである。あなた自身や同僚にもやろうと思えばできることなのだ!

もしあなたの上司が「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけられないような感じの人なら、アプローチの方法を変えてみよう。

あなたや同僚が、上司のプロジェクトの一部を自主的に引き受けるよう提案するのはどうだろうか。たとえば、自分には上司のタスクを手伝う時間の余裕があるだとか、会話を出来るだけシンプルにすることで、上司であるメラニーにリラックスして仕事に取り組んでもらうことができる。

しかし、もしメラニーのストレスが最高潮に達してしまって、四六時中きつい最悪の上司になってしまったらどうすべきか。このような状況―自分の仕事もまともにできないような上司の下で働く―ことになってしまった場合、2つの選択肢を持つことをお勧めする。1つ目は、新しい職探しをする。とりわけ人事部やメラニーの上司がメラニーの状況に気が付いていないなら、部下のあなたが上司の問題を解決できる可能性は極めて低いからだ。そして2つ目は、今やっている仕事を着実にこなす。もしメラニーがストレスに押しつぶされているのが明らかなら、あなたは毎日少しずつでも仕事筋を増強していけばよい。

あなたがメラニーのデスク上にあるプロジェクトを引き受けるように提案して、もし彼女があなたに対してくってかかったら、あなたはただ「よろしいのですね!」と言えばよい。こうしてあなたは、「真実を伝える」仕事筋と「上司が何を考えているかをいちいち気にしない」仕事筋の双方を鍛えることができる。気難しい上司から受けるストレスの半分は、実は私たち自身の状況の受け止め方に由来する。不幸な上司は星の数ほどいるが、それに対して時に自分をおさえ、相談にのったりサポートをしたりして、状況によっては転職をするというすべを身につければ身につけるほど、自分自身を守ることにつながる。


無能な上司のマネージメントには新しいスキルが必要だ。そのスキルを身につけた暁には、どんなに無能な上司もあなたの手を煩わせることはできないだろう。

編集=Forbes JAPAN 編集部

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