中小企業が人材募集を行うとき、どんな言葉で自社の魅力を伝えようかと頭を抱えるわけだが、魅力は無理やり捻り出すものではない。じつは、社員自身が気づいていない「当たり前」のことこそ、求職者を惹きつける「強み」であることが、中小企業向け採用支援サービス「HRShaker」(エイチアールシェイカー)を展開するShake(シェイク)の調査で判明した。
Shakeは、採用支援を行っている107社の運用データと成功事例81件を分析して、求人の際に何が「強み」になるかを探り当てた。それが、社員にとっての「当たり前」だった。たとえば「冷暖房完備」などはあえて書くことでもないと思われがちだが、北陸の製造業者がパート募集にそう明記したところ、9カ月間で105件の応募を得ることができたということだ。

成功事例から、同社は応募を増やすための強みを次の4つに分類した。
環境の事実:「冷暖房完備」、「現場まで車20分範囲内」などの仕事環境に関する事実。
実績の数字:「有給消化率100%」、「残業月3時間」などの具体的な数値。
制度・構造:「経験5年→手当2.5万円」など、おもに給与の制度を数字で示す。
信用の証拠:「昭和21年創業」や大企業との取引実績など、安心感を与える事実。
それが当たり前だと社員はとくに意識していない事柄が、もしかしたら強みになる。それを発掘するためのチェックリストもShakeは公開しているので、試してみてはどうだろう。

環境:職場の設備、立地、移動を求職者の不安に応える形で言えるか。空調、駐車場、通勤や現場までの距離など。
実績:「〜あり」と書いていたところを実績値で書いてみる。消化率、利用者数、実測値など。
構造:給与や評価の査定方法を開示する。金額より「仕組みの透明性」のほうが「効く」とのことだ。
信用:応募者の安心材料となる要素を言葉で表す。創業年数、取引先、地域での歴史など。



