米国時間2026年10月15日、ロイターはウクライナ軍が使う「スターシールド」の利用制限について、ホワイトハウス内部から指示が出されたと報じた。スターシールドは、スペースXの衛星インターネットサービス「スターリンク」を軍事用途向けにしたシステムだ。14日にはスペースXの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスクが、スターシールドの利用制限は最終的にドナルド・トランプ大統領が決めると説明していた。トランプは別途、ウクライナによるロシアのエネルギー施設への攻撃再開を批判した。
ホワイトハウス「内部の人物」がスターシールド端末の移動速度制限を指示か
ロイターは、匿名の米政府当局者2人と西側諸国の当局者1人の証言を基に、ホワイトハウス「内部の人物」が米国防総省に制限を指示したと報じた。対象はウクライナ軍が前線のドローン作戦で使うスターシールド端末だ。端末を搭載したドローンが通信を維持できる移動速度に上限を設ける措置だった。
ロイターの取材に応じたウクライナ高官によると、ウクライナ政府もホワイトハウス、米国務省、米国防総省に問い合わせた。ウクライナ側には、その後、スターシールドの利用制限はホワイトハウスの決定だと伝えられた。
トランプ自身による指示は米政府高官が否定
ただし、ホワイトハウス内部で誰が制限を指示したのかは特定されていない。米政府高官は15日、ブルームバーグに対し、トランプ本人はウクライナ軍のスターシールド利用を制限するよう直接指示していないと説明した。ブルームバーグへの説明は、ロイターがホワイトハウス内部からの指示を報じる前に行われた。
ロシア製油所への攻撃再開をトランプが批判
トランプは15日夜、「ニュースマックス」のインタビューで、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がロシアの石油施設への攻撃再開を決めたことについて質問を受けた。ウクライナの攻撃と米国・イラン間の紛争により、原油と軽油(ディーゼル)の価格が世界的に急騰しており、特に軽油の値上がりが著しい。
トランプは「ゼレンスキーが再び製油所を攻撃しているというなら、世界の原油価格を引き上げているだけだ。……恥ずべきことだと思う」と述べた。さらに、ゼレンスキーには攻撃できる標的が数多くあるとした上で、「だが、軽油を生産する製油所を攻撃すれば、米国も世界も必要としている燃料に打撃を与える。それは世界のためになる行為ではない」と語った。



