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2026.10.19 10:00

AIが数学の論文722件を公開──金融や法律など5業界に試練の時が訪れた

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AI(人工知能)は今や、タスクの99%において人間を上回っている。この主張にはもはや議論の余地がない。

直近2カ月間にAIが解いた数学問題を例に挙げよう。米OpenAIなどのAI研究施設では、何十年ものあいだ数学者たちを悩ませ、100万ドルの懸賞金がかけられていた「ミレニアム懸賞問題」の1つ「ナビエ・ストークス方程式」の難問の解決に成功した。OpenAIはエージェント1万体を3日間休みなく稼働させ、この問題を解いたのである。

OpenAIが数学論文722本を公開、AIが数週間で生み出した

さらにOpenAIは米国時間2026年10月6日、AIが生み出した数学の論文原稿722本を公開した。論文原稿は、関連する成果ごとに372のグループ(ファミリー)へ分類されている(OpenAIが解決を主張する成果と部分的な前進が含まれており、正しさが確認された解決策が372件あるわけではない)。システムが解決に要した時間は数年間ではなく、数週間だった。これは、どんな人間がチームを組んでも追随できないペースで生み出された新たな知見だ。

数学界では一部で大騒ぎになっている。証明が間違っているからではなく、これらの問題に何年も取り組んできた数学者たちに何の相談もなかったからだ。生涯をかけて取り組んできた仕事や、学術的評価につながるチャンスが、たった1つの発表で泡と消えてしまった研究者もいる。

このAIによる成果は、厳しい問いを突きつけている。人間の数学者が再びフィールズ賞を受賞する日は来るのだろうか。この賞は数学界における最高の栄誉だ。AIは、まさにその扉を閉ざしてしまったのかもしれない。数学の問題を解くことはもはや、自動車が普及した時代における馬車製造業者のような存在と化してしまうのだろうか。

これは数学者だけでなく、ビジネス一般にとっても重大な問題だ。

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翻訳・編集=荻原藤緒

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