AI向けクラウド企業のCoreWeave(コアウィーブ)の株価は、米国時間2026年10月14日に15.5%下落した。同日、米国の主要500社で構成される代表的な株価指数であるS&P500種株価指数は1.1%下落している。株価が下がったのと時を同じくして、コアウィーブの無担保社債(担保の付いていない社債)は価格が下がり、利回りが15%近くまで上昇していた。その前日、米国時間10月13日の夜遅くには、あるベンチャーキャピタリストがX上で、同社の社債動向に言及していた。報道各社は、株価が下がったのは同社の過剰な債務負担に対する懸念が高まったためだと報じている。同社の借り入れが事業の伸びを上回るペースで膨らんでいるのなら、投資家が同じ懸念を抱くのにも根拠がある。では、コアウィーブの負債は、売上高と比べてどれほど大きくなっているのか。
コアウィーブの負債は現在、どれほど大きいのか
2026年6月末時点で、コアウィーブの負債の総額は516億ドル(約8兆1530億円)だった。同社の2026年6月までの12カ月の売上高は75億9000万ドル(約1兆1990億円)なので、負債は1年分の売上高の約6.8倍にあたる。また、この負債は、コアウィーブの時価総額の151.4%に相当する。S&P500の構成企業全体では、この割合は20.2%である。
1年前のコアウィーブの負債は146億ドル(約2兆3070億円)だった。この1年で負債は3倍を超えたが、2026年6月までの1年間の売上高の伸びは115.3%、つまり2倍あまりにとどまる。この数字を見る限り、同社の借り入れは事業の伸びを上回るペースで膨らんでいる。
コアウィーブは稼ぐ以上に現金を使っているのか
コアウィーブが稼ぐ現金は、以前より増えている。ただし、支出をまかなえるほどではない。同社の営業キャッシュフロー(本業で稼いだ現金)は、2026年6月までの12カ月で69億1000万ドル(約1兆920億円)となり、1年前の6億3800万ドル(約1008億円)から増えた。ところが、事業に投じた支出を差し引いたあとに手元に残る現金、つまりフリーキャッシュフローは、マイナス幅がさらに広がった。直近12カ月では136億6000万ドル(約2兆1580億円)のマイナスで、1年前の79億4000万ドル(約1兆2550億円)のマイナスより悪化している。



