キャリアサクセスコーチのプロフェッショナルとして、私は毎年数千人のデータを集めて調査している。その調査を通じて、輝かしいキャリアを築いていく人々の思考や信条から、自らのキャリアに満足できずなんとか変わりたいと思っているがどうしたらいいかわからない人の心の奥底まで、様々なケースを研究してきた。
表現方法は様々であるが、大多数のクライエントや回答者がもっとも望んでいることは:喜び、安らぎ、意義、目的、コントロール、依存からの脱却、そして自分が本当に意味があると思う仕事をして素晴らしい人生を送ることだ。
それらの研究を通じて、人々が自らの幸福と成功を実感するための新しいヒントはないかと常々探し続けてきた。それと同時に、キャリアに関する不安や悲しみ、不満足の原因についても分析してきた。たとえば私が監修した Career Success Readiness Quiz は10,000以上のデータを集約し、キャリアの成功や喜びを生みだすために人々がしていることとしていないことを明らかにしたものだ。
この研究で新たに発見されたこととして:
70%が”NO”と答えた質問
「私は具体的で、計測可能な特定の短期的、長期的なキャリアゴールを持っており、それに照らし合わせて今自分がどの段階にいるのかを理解している」
63%が”NO”と答えた質問
「私には人生において重要なフィードバックをしてくれ、新しい人生の扉を開くのを後押ししてくれるようなメンターとスポンサーの両方がいる。」
55%が”NO”と答えた質問
「自分の仕事には意義があると感じており、所属する組織やコミュニティ、世界において自分が思うとおりの影響力を与えている」
43%が”NO”と答えた質問
「私は自分が何に情熱をもっているかを理解しており、キャリアを通じて取り組んでいきたいことと、キャリアではなく趣味や興味関心事として続けたいことの区別が明確にわかっている」
18年間非常に不幸な会社員生活を送ってきた私も、その後の10年間でそこから脱け出し今のようなキャリアの成功や喜びをつかむことができた。それらの経験から言えることは、以前と比べて明らかに、自分の行動や思考を意識的に異なる角度から見ることができるようになったということだ。
10,000人以上を対象にした研究から、キャリアに対して幸せや成功などのポジティブな考えを持つ人とそうでない人を隔てるのに、7つのポイントとなる思考法や信念があることがわかった。
「幸福感と成功」について補足すると、ここでは外的要因ではなく自分自身の内側から生まれる内的要因のことを指している。つまり、ここでいう「幸福感」は個人がキャリアや能力を磨いていく過程で感じられる喜びであり、「成功」は個人が重要性や価値を感じている分野において何かを達成し築き上げていっていることを意味する。
成功者が実践する7つの思考法 [Part2/2]はこちら(12月26日公開)